床を蹴る音がする――『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 』雑感

床を蹴る音がする。9×18メートルの四角の中で。その強い音が、まだずっと響いている――

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 』観ました。見届けました。
とてつもなくすごくすごい春高バレーを、観た。

「『ハイキュー!!』をご存じか?」という質問があれば、光速でノーと即答する生涯でした。が、今日をもって、その長き封印が解かれようとしている……。
原作もアニメも耳にしたことはあれど、読んだことも観たこともなかったんです。本当なんです! 信じてください!(?)
ざっくり知っていたのは下記情報です。
回転寿司店やカレーチェーン店でよくコラボなさっているあの『ハイキュー!! 』で 、配信アニメを観た部署メンの子が「中学生になったらバレー部に入るんだ!」とバレーのルールはおろか遊んだこともまだないのに中学入学までまだ何年もあるというのに上手くなるコツをびっしり小さいメモに書いて日夜研究しているという微笑ましくもすごいエピソードを生み出してくれる漫画『ハイキュー!! 』で、『ハイキュー!!』 をご存じのフォロワーさんが皆さん目を輝かせて「あれはよい作品だ」「我らが青春」と語るあの『ハイキュー!! 』だということ。
ざっくりうっすらとしか知らない状況だったのでした。
だが、昨日までの私とは違う! ギュッ!!
原作知識どころかバレーの知識もゼロでしたが、見終えた今、「バレーって楽しいじゃん!!」の種をポケットにいっぱい詰め込んで持ち帰ってきたような心地がします。
すごいものを観た。他校の友だちに誘われて観に行った感すごいんですが、すごくすごかった。すごく熱く濃密な85分だった。観に行って本当に良かったなと思えた85分でした。

……私の頭沸騰した初見雑感では何一つ伝えられるはずがないので、何よりも先に公式サイト様の予告を観てくれ。

この醒めた口調のけんま選手が見せたあの微笑みの意味。そこに至るまでの試合の軌跡。それらを知りたくて、観に行きました。

以下、鑑賞後の新鮮な雑感を残すべく、鑑賞者配布特典冊子もパンフレットも公式サイトの情報も読まずに熱情の熱いリズムにノッたまま書いた雑記です。
選手の名前さえきちんと調べずに綴っています。表記など読みづらいと思いますが、「はじめてのときのきもち、だいじですよ」ということでここはひとつ。ネタバレ含むので一旦畳みます。

▼ ネタバレもある雑感を開く

まず観ていて良いな、と思ったのは、ハラハラもドキドキもいっぱい詰め込まれた85分なのにギスギスするような薄ら寒いストレスがなかったこと。
「試合に勝ちたい」「一点でも多く点を獲りたい」「一秒でも長くこの試合に出たい」といった気持ちはどの選手も抱えているのは当然だと思うのですが、「なんであいつが」「あいつよりも自分の方が」みたいな空気が選手もチームも観客からも一切感じられなくて。
自チームはもちろん、相手チームにも。選手から観客へ、観客から選手にも敬意を払われているというのかな、背中を預け合える信頼感というのかな。
あの85分でもそういう空気が始終保たれているのがたまらなかったです。
この世界で生きる彼らの善性を守りてえ! という気持ちで観客おじさんは胸がいっぱいになったし、震えた……。
井戸水をポンプから手で受けて初めて「water」を知ったときのような心地でした。あの爽やかさ、たまんねーし、最高だった。

85分という限られた尺の中で何を語るべきか/何を語らざるべきかを選択するのってすごく難しいと思うんですよね。
どのエピソードをわかりやすく伝えて、どれを敢えて示さないか。
バレーも原作も知らない観客にも彼らが高く高く跳ぶために床を蹴る音は確かに響いたし、あの試合会場の熱気にもくらくらしました。今もずっと思い出すだけでドキドキしている。
すごいものを本当に観た。

ゴミ捨て場の決戦というのは、箱根駅伝で言う通称山越えとかそういう……?(初見感想並)
そういうアレではなくて、長年の因縁らしい間柄らしいことは、病院にいる師匠と、猫又監督のお話からも関係性からもうっすら感じられましたね。
烏野(からすの) vs 音駒(ねこま) のカラスvsネコ。どちらもゴミ捨て場でも狩りをするもので、俊敏で貪欲で食らいついたら放さない支配者としての比喩なのか。格好良いな!

因縁の相手同士でも合宿で合同練習するんだね⁉ 自分自身はゆるい部活経験しかなかったのでそちらもとても眩しく映りました。キラッキラしてたね。なんだあれ。
この眩しすぎる青春、延長してくれ。頼む。

烏野チームの影山選手(漢字合ってるかな…?)としょうよう選手の得も言われぬ同じパスを繋ぎ合った者同士にしかできない会話もたまらなかったねえ。
しょうよう選手を信じてボールを上げるこの春高バレーまでに一波乱どころか百波乱はあったんだろ? 知ってるぞ。俺は何も知らないけど詳しいんだ(??)

しょうよう選手とけんま選手のまるでタイプの違う二人による、“ライバル”だなんて一言でくくって良いのか分からない関係性も良かったねえ。
互いの知るこれまでと、この瞬間から先のそれからを読んで読んで次の一手を考える。一点でも多く獲る、何点でも相手を削ぐ。
冷め切っていたけんま選手からあの一言を引き出せるしょうよう選手、光の使者ですねわかります。
……バレーって、アルティメットすごすぎる競技。そう思った。

ツッキー選手(平仮名だと月光町のあのフォルムが思い出されるのでカタカナで失礼します)と、クロ選手の同じポジションならではの牽制というか、アオリというか、楽しかったね~。
師弟関係とも違う、ライバルとも言いがたい。得も言われぬよさ、プライスレス。

烏野のベンチの外に居たマネージャーの女の子、不慣れな中でも過緊張の中でも選手たちをまっすぐ信頼して応援しているのたまらなかったなあ。
ベンチの中に居たすらっとした先輩マネージャーも凜として揺らがずにいて格好良かったね。

両チームの応援席。ちからいっぱい応援していた和太鼓の達人おねえさんも、ふわふわツインテールのセーラー服お嬢さんもすらっとした異国情緒あるお姉様も瞳がきらきらしてたね。
熱かった。

幼馴染み同士で。ずっと同じコートを跳んで。ボールを追いかけ続けて。この一回が終わったら引退する三年生のクロ選手と二年生のけんま選手の関係性さあ、嫌う奴いる?
いねえよなあ!!?
劇場版なのであっさりと二人のスターターセットという断片的な情報でしか我々観客席の目には映されなかったので行間の隙間刮目するほかなかったけれど。
おそらくお家で遊ぶ方が大好きだったインドア少年けんまさんを、あの9×18メートルのコートに誘い出したクロさんもすごいし、
その誘いの手をとって以降、内包したバレーに対する熱は異なるものの、同じコートで同じ一つのボールを追いかけ続けたけんまさんもすごいよ。
すごいしか言えない。試合終了時のけんま選手からクロ選手に向けられた一言には涙腺決壊した。二人のことこの映画でしか知らんけど、あの、あの……。
原作やアニメを愛してあの場に駆けつけし皆さんにおかれましては、どえらいことになったのではないかと心配している。隣の席のお姉さんもタオルで目元押さえてた。

終わらないでほしい、一分でも一秒でも長く彼らのボールが繋がってほしい。奇跡の神様がいるのならば、一秒でも一瞬でも延長してくれ。
試合終盤、あの試合会場の観客席にいる彼らと同様に祈るような気持ちで応援している自分がいました。
烏野高校と音駒高校の試合に立ち会えて良かった……。

良かったなあと思えたのは、試合後にクロ選手たちに声を掛けてきたタイショーくんですね。めっちゃ煽りよる……。めっちゃ励ましてくれんじゃん 笑
試合は一度きりしかないということ。負けるからやらないのではない。勝てるからやるわけではない。あの9×18メートルのフィールドに立つ者同士にしか分からない重みと熱さなんだよなあ。
三年生にとって最後。このメンバーで同じボールを繋ぐのはあと一度きり。我々観客も分かってはいるつもりではあったけれど、つもりでしかないんだな、とガツンと殴られましたよね。
タイショーくんの試合にもドラマはたくさんあったんだろうな。それにしても試合の間も試合後もミカちゃんがすげー可愛くて、タイショーくん幸せになれよ! 式には祝電贈るから会場教えてくれよな!! という気持ちでいっぱいです。(?)
クロ選手とヤク選手に声かけた、カイ選手の「終わりだけど三年間一緒で良かった(大意)」には、泣いてしまった。
胸のあたりに迫ってきて、何度も何度も涙が零れ落ちました。
この青春、延長してくれ。頼む。青春の神様。バレーの神様!

▼ 閉じる

原作もアニメも知らない、試合をしている学校も選手の名前も知らない、友だちに誘われて/たまたま試合会場の近くに来たので初めてバレーの試合観戦に来た……というような通りすがりの者でしたけれど、鑑賞を終えて何時間も経った今も胸がずっと熱いし、今日観た試合のことばかり考えています。

何も知らずにこの試合を観てみたいという気持ちが強かったので、初日初演を観に行きました。
平日朝一番なのに劇場は満席で、老若男女いましたよ! 熱い!
原作が始まった頃にきっと彼らと同じ高校生だったのだろうな、というお兄さんお姉さん方が多く見えたのが印象的でしたし、受験がんばれ/おつかれさまシーズン突入自由登校帰りの現役高校三年生であろう制服姿のボーイ&ガールも見ました。制服に赤いジャージを羽織っていた方も観たので、音駒高校生がライブビューイングに来てたようです。
開始直前の明かり消えたときの皆さんの呼吸止めたリズムも、試合終了後の蘇る呼吸音もたまらんかった。85分の一体感すごい。

実はわたくし、映画公開に先駆けて、先日のポイント大還元セールが開催されていた際に「ハイキュー!! 」電子書籍版全巻をイッキ買いしております。
春高バレーで初めて試合を観た彼らの軌跡を知ることで、ゴミ捨て場の決戦で魅せられた彼らの輪郭も影も、より一層濃く感じられるのだろうなと思うとわくわくします。
原作を読み終えてから新たな気持ちでおかわりに挑む『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 』も今からとても楽しみです。その前に目の前の原稿終わらせようねえ。それまで楽しみはしまっちゃおうねえ。

床を蹴る音がする。9×18メートルの四角の中で。その強い音が、ずっと胸の奥で響いている――

映画『K.G.F:CHAPTER 1&2』雑感

映画『K.G.F』CHAPTER 1と2を受講しました。154分と166分をはしごして履修しました。サラームロッキーバーイご存じになりました!
凄かった。とてつもなく凄かった。ロッキー兄貴マジ兄貴。
とんでもなくて語彙力が溶ける。サラームロッキーバーイかカラシニコフしか言えなくなる。ロッキー兄貴~!!
あの、本当に凄く凄くて凄かったので良かった。(??) サラームロッキーバーイ!!!!!!!!(!?)

人生とは『K.G.F』前と『K.G.F』後である。
今、わたしはとても燃えています。俺の中で小宇宙が爆発してるぞ。うおおおお!! パワー!
……おかしい。何を書いても頭がサラームロッキーバーイな文章になる。わたしの頭おかしい文章だけでは何一つお伝えできねえから、まずは予告を観てくれ。頼む。

はい。暴力こそパワー!!!!!!!! まどろっこしいから暴力で解決しようぜという心意気が伝わりますね。はい。
あらすじはこちら。

映画『K.G.F』CHAPTER 1あらすじ

1951年、スーリヤワルダンはコーラーラ近郊で金鉱(KGF)を発見。全てを一族で管理して巨万の富を築くいっぽうで、労働者は外部から遮断され奴隷のように働かされていた。

同じ年にスラム街でひとりの少年が生まれる。少年は唯一の身内であった母を10歳のときに亡くし、生き残るためにマフィアの下で働き始める。ロッキーと名乗った少年は、マフィアの世界でのし上がっていく。やがて最強のマフィアとなったロッキーは、ボスからKGFの支配者であるスーリヤワルダンの息子を暗殺するよう指令を受けるのだが…。

公式サイト様で紹介されているあらすじの通り、ある一人の少年がマフィア界に立ち、のし上がっていく物語。そして……おっと、以降はネタバレなので畳みますね。

その前に『K.G.F』のネタバレのない感想をお伝えします。冒頭でTWINさんのロゴが出るシーンとスペシャルサンクスで登場するあの俺たちにとってレジェンドな例の監督のお名前には、応援上映時にフロアが一気に熱くなるところだな…と深々と頷いていました。
応援上映を未来で待ってます!🕶
叔父貴、一生のお願いだ。皆でサラームロッキーバーイがしたいです!!

以下、ネタバレ含む雑感は畳むので履修終わった後にクリックしてお読みください。対戦よろしくお願いします。

▼ ネタバレもある雑感を開く


直後の感想がこれ。

皆! 木槌は持ったか!? もうね、本ッ当にまことに非情にとてつもなくべらぼうに鬼凄かった。物語も音楽もアクションもキメシーンも日本語字幕もとにかく激しくメロディアスで情熱的で、coolで格好良い。
予告通り、容赦のない暴力! 暴力!! 暴力!!!! 血飛沫も血みどろもオンパレードなのですが、不思議と爽快なんですわ。
しかも暴力だけじゃねえのよ。常に知略をめぐらすロッキーがcoolを超えてるぜ。超coolだ!! 痺れるでしょこれは。サラームロッキーバーイとカラシニコフしか言えなくなる。頭がサラームロッキーバーイになるし、頭カラシニコフになる。(?)

そうそう。154分と166分を乗り切るために、先人の尿意対策の知恵に従い、私はそれぞれのchapter鑑賞前にカステラを食って臨みました。chapter2開始前まで20分あったので、猛ダッシュでお手洗いを済ませ、競歩自己ベスト更新の勢いで外へ出て木陰でカステラを食い、映画館に戻りポップコーンとドリンクを買い、着席しました。ありがとうmovixさん。広いのでトイレも長蛇の列とならず、シアターも入り口も同じ1階で助かりました。これからもお世話になります。

話がずれました。
父親超えというのは、古今東西の少年のテーマではあると思うのですが、母親のとてつもなく深い愛も宜なるかな。
そう。これは、ある村の母親が下した決意の物語――
そして、母を早くに亡くした一人の少年がのし上がって皇帝となる物語――
現代の神話だった。全て遠き理想郷だった。お母さんがとにかく強い。ロッキーがお母さんから贈られた言葉は祝福でもあり、呪いでもあり、苛烈で深くて重くて大きな“ 愛 ”なんだよなあ。

テレビレポーターが元ジャーナリストから発禁処分となったとあるギャングの男の物語を聴くところから始まるのですが、この入れ子構造で物語が進む方式。語り部……俺たちのサンホラじゃん。Sound Horizonじゃん!!
可能であればこちらの俺たちのロッキー兄貴を讃える熱い歌は劇場で初めてご存じになっていただきたいんですが、たまらないので紹介しちゃう。

これ聴いた瞬間、何故か『Moira』の「雷神域の英雄」思い出して痺れておりました。

雷と母の愛くらいしか共通点がないかもだが、ロッキーの火と雷と暴力に愛された男の神話がさあ。こちらの殿下が思い出されてむねがいっぱいになりましたとも。
……オタクくんってばす~ぐ見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込む~。

ロッキーの母に限らず、登場する母親達が皆さん強くて逞しい。ロッキーが潜入したK.G.Fで殺された少年の母然り、ファルマン少年の母然り。ラミカ・セン首相もインドの母なんだよなあ。とにかく強い。ロッキーは若くして苦労した母親のことがあるからか、彼女たちのことをいつも丁重に扱うんだよね。敵対するラミカ首相にも直接挨拶に行っているし、手っ取り早く暗殺しないであくまでも知略巡らせて戦うんだよな。
『バーフバリ』のデーヴァセーナといい、インドの土地で生きる母親ってどうしてこんなにも果てしなく強くて美しいんだろう。風土や環境、カースト制度、そうした問題も内包しているからかな。インド神話の時代からきっとそうなんだよね。勉強不足ですまない。でも、もっと知りたい学びたい欲を刺激されますよね。学ぶぞ。

もうさー、一文毎に文末にこればっかり埋め込んでしまうのだけど、この世のエンタメ要素をありったけ全部ぎゅっと詰め込んで暴力の火でガンガン燃やして頭カラシニコフのおもしれ~つよつよ映画でした! エンタメ要素全部盛りで全部おもしれーの何なんだよありがとう助かる助けて!!
ロッキー役のヤシュがとんでもなく逞しくてつよつよなんですよ。何だあの格好良くて強くて猛々しい獣のようで神話の生きる戦士のようなしなやかさは! サラームロッキーバーイ!!!!!!!!
ごめんなさい。やっぱ何書いても頭おかしくなってしまう。

chapter1と2で物語の雰囲気ががらっと変わるのもまた凄かったよね。1の潜入&暗殺☆大作戦も燃えたし、2のマフィア対政治家。社会~!!も良かった。
chapter1であんなにエンタメ要素も暴力も全部メガ盛りしたのにchapter2で更に特盛りしてくださるって何? ロッキー、お前がNo.1だ。
少年がのし上がっていく物語ではあるんですが、陰鬱で過酷となりがちな下積み時代は象徴的なシーンしか挟まれないし、語られない。なのでストレスなくストーリーが進んでいくんですね。2では権謀術数渦巻いてるし、ド派手にぶっ込みに行くし。でも、暴力だけじゃなく、頭脳戦も仕掛けるロッキーがさあ。最高なんですよ。そんなどんでん返しある? あった! 頭が良い~! それなのに一目惚れしたリナちゃんの前だとIQ2にまで下がる兄貴が面白すぎました。リナちゃんもツンが強いお嬢様で銃器ぶっ放してくれるゾ! chapter2でのとある告白シーンにとんちんかんな返しをする兄貴と「はわわ」となる叔父貴大好き。
いや、ほんっと、アクションはガンアクションもカーアクションも1対多勢も血飛沫も血みどろも容赦なく畳みかけてくるんですよ。ロッキー兄貴が一番愛したのステゴロアクションだよね。兄貴の超絶アクションを見た少年が「人間ってあんなに飛ぶの?」と俺たちの気持ちを代弁してくれるシーン、大好き!

ロッキーが血のつながりはないのにカリムを「叔父貴」と呼び慕っているのは、カリムがボスであるシェッティの部下だからなのか。
ヤクザモノあるあるのボスのことを「親父」と呼ぶので、側近は叔父貴となるんだろうな~。

印象的だったのは、母と子の物語であったということ。
ロッキーが母と自分を顧みなかった父親を母の墓守に命じたシーンも、ファティマが涙ながらにロッキーの元に懇願するシーンにも胸が熱くなった。
あと、背中を預ける相棒や友人、側近が出てこないのも印象的だったなー。これに関してはロッキーも述懐してるんですが、一匹狼だよな。火と雷が生み出したダイナマイトだもんな。
アナンドとヴィジャエンドラの父と子の物語でもあったよね。父を忌み嫌う息子二人の物語だった。
リフレインといいますか、過去のシーンや台詞を借用する借景句/本歌取りもめちゃめちゃ上手い映画だったよね。雨漏りからロッキーを護る母、終に逝く母を護るロッキー。カラシニコフもまさかあんな風に本歌取りしてくるとは思わなかった。凄かった。

インド映画、まだまだ鑑賞し始めたばかりの初心者ですが、登場人物達が目で訴えてくるの、凄く好きだな。キメシーンも驚愕シーンも目で語ってくれる……。台詞なくとも「はわわ」「アイエエエ」が伝わるの、いいよね。癖になる。お茶汲みの青年、めっちゃ好き。俺たちの気持ち全部代弁してくれる。

登場人物が多いし、特に髭のおじさん率が半端ないのですが、事前情報仕入れずとも、「考えるんじゃない、感じろ」で5時間あっという間に溶けました。
公式サイト様が相関図を公開してくださっているので、予習するともっと深くご存じになれたかな~と思っています。


髭率高ェ! 半分以上髭!!
ロッキー兄貴のパネエ格好良さもさることながら、アディーラもヴィランを超えたヴィランで格好良かったよねえ。敗北をわすれないために銃弾を残すって臥薪嘗胆でもあり、乙女かな?
皆は殿堂入りしたロッキー兄貴以外でどの髭イケオジが好き? 私はワナラムとカシム叔父貴とカリーム殿でベスト髭イケオジ賞の投票迷ってる。
いや~、それにしてもヴァイキングをリスペクトするインドのつよつよ戦士、めっちゃ新鮮でしたね。そのうちインドのつよつよサムライやつよつよニンジャも登場するかも知れない。(?)

こちらとパンフレットを熟読してから2回目観に行きたいな。大ヒットして劇場で何度もおかわりできますように。なむなむ!
いや~、『K.G.F』ってほんっと素晴らしいものですね。最高の5時間をありがとうございました!

▼ 閉じる

インド映画は、『RRR』が初めて観た作品でした。とてつもない面白さとパワーに転がり落ち、その後、『バンバン!』『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』『ブラフマーストラ』を観てどんどん沼にハマりつつあります。
モノローグをあんなにも明るく激しくエモーショナルに歌とダンスで表現するインド映画ってめっっっっちゃ楽しいですね。いわゆるモブの人々も途方もなく尋常じゃなく多いし、アクションド派手すぎて痺れるし。圧倒されて骨抜きにされています。
インド映画をご存じになってから、心が豊かになりました。俺は森で生まれ…無知だった。『ブラフマーストラ』のスーパーイケオジ科学者のシャー・ルク・カーン氏の映画も9月に来るそうで夏乗り切って生きねば!と、力がガンガン湧いております。パワー!

『RRR』応援上映の実績が解除されました

去る6月3日に立川市シネマシティにて映画『RRR』の応援上映に参戦しました。
めっっっっちゃ楽しかったです!!!!!!!!!
いやー、映画って、応援上映って本当にいいものですねえ。スポーツ観戦のような高揚感・一体感を大スクリーンでRRRファンの皆さんと共にわいわい騒いで楽しめるって。
シネマシティさん、V8Japan絶叫上映企画チームさん、こんなにも楽しく貴重で素敵な機会をごちそういただき、本当にありがとうございました!
シネマシティさんいつもお世話になっています。一生推します! 会員なのでこれからもお世話になります。足繁く通いますので末永く永遠に元気な劇場さまでありますように〜!

作品のネタバレどんどんしますので、未見の方はぜひとも画面を閉じましょう。当方の狂った雑感読むくらいならば、ネタバレなしに『RRR』をお近くの劇場でご存じになってくれ頼む。各配信サービスでネット配信も始まったのでおうちでじっくり『RRR』をご存じになれる手口もありますぞ……手口って言うな!

▼ 続きを読む

▼この雑記を書いている者のスペック
今回の応援上映で8杯目の『RRR』となりました。3時間の大長編なので、24時間RRRした計算になりますね。数式にすると、RRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRということですね!(?)
そのうちシネマシティさんで半分以上鑑賞していますので、本国上映と同じ“INTERRRVAL”(20分の休憩時間)も体感しているわけですね。実際に劇場で浴びた時間はもっとありますが、何度観ても楽しいし、発見があっていいですね。8杯目にして、ようやくスワルルおじがラーマにチャリで吉報持ってきたときも短パンだったのか…と気づいた民です。奥が深いぜ…。
インド映画は、この『RRR』が初めて観た作品です。とてつもない面白さに転がり落ち、その後、『バンバン!』『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』『ブラフマーストラ』を観てどんどん沼にハマりつつあります。
モノローグをあんなにも明るく激しくエモーショナルに歌とダンスで表現するインド映画ってめっっっっちゃ楽しいですね。いわゆるモブの人々も途方もなく尋常じゃなく多いし、アクションド派手すぎて痺れるし。圧倒されて骨抜きにされています。
RRRでインド映画ご存知になってから、心が豊かになりました。俺は森で生まれ…無知だった。
ですが、まだ観たことのない作品たくさんありますし、どれも楽しそうだしで、これからどんどん楽しく鑑賞できるのだと思うとわくわくしかないなー! ウルトラハッピー。

▼応援上映雑感
近隣の民ゆえ、台風に伴う雨の影響なく劇場に着きました。
『RRR』の作品内でスコット総督役を演じられたレイ・スティーヴンソンさんの献花台にもお花を捧げてきました。白いカーネーションをそっとお贈りしました。
この作品がとてつもなく面白いのは、スコット総督あってこそだと思うんですよね。これぞ悪という悪がいてこそ、勧善懲悪は生きるものなので。総督のヴィランに徹底していて、頭の冴え方も素晴らしく(お屋敷アニマル大パニック祭りで銃を構えるシーンや例の処刑出発直前に特別捜査官殿との握手で違和感覚えるところ)、容赦のなさ傲慢さに憤りは募るばかりなのに、でも細君にはちょっぴり甘かったり、若者褒める時には現地人のラーマにも「グッボーイ」と声をかけてくれたりとチャーミングでキュートで。特別捜査官生け捕り大作戦でのあのジャンピングエイムシーン最ッ高に格好良かったよね〜! スティーヴンソンさんの円熟した演技、格好良さをこの作品でたっぷり堪能できて幸せだったな。ご冥福を心よりお祈りいたします。
献花台の写真掲載はさすがにどうかな……と思うので、おのおのがた、心の眼で補完お願いします。

感染予防対策でいっつも空いている平日にしか行かなかったのもあって、シネマシティさんのRRRパネル前にこんなにもRRRご存じの民がいる!!というのがとにかく嬉しかったです。
ラーマニキの顔はめパネルに人が顔入れてるの初めて見た! 笑 叶うことならば、最強肩車パネルも置いてほしい〜。

客層はおとなもこどももおねーさんもおにーさんもといった幅広い年齢層でした。
ちびっこはラーマやビームのお面を装備していてパパとママの英才教育〜〜!!を噛み締めました。いや、あの、でも、ちびっこたち大丈夫か? だいぶ血飛沫飛び交う暴力こそパワー映画ですが……!? ……将来、大きくなったらぜひともこういうたのしいわくわくアクション映画作ってくれよな!! 未来で待ってるね。RRRのTシャツを装備していた民も多く(MOVICさんの皆大好きナートゥのあれやタイトルロゴのあれ)、ここにはRRRご存知の民がいる空間なんだなあと改めて幸せを噛み締めてました。
Dostiニコイチコンビとおそろいのパーティーのスーツにシャツ、サスペンダーの方々。エンディングのシータと同じ彩りのサリーを美しく纏ったおねえさま、ターバン、特別捜査官の装いをした方もいて笑いました。ターバンの方は、最初に石投げてラーマニキにめっちゃ追いかけられる赤いターバンのあのひとです。笑った。

隣の席のおねえさんが初見の方だったそうなんですが(前説で「お客様の中で初めての方いらっしゃいますか~?」という振りがあったのだ)、サイリウムの振り方といい、タイミングといい、本当にRRR初めてなんです? 歴戦の勇者っぽい動きだったのだが???? それこそライブコンサートなどで推しへのカラーを送る所作になれている戦士だったのかもしれん。
そうそう。前の席の方がうまい棒をくださいまして。オフ会や即売会のノリだ!と噴いてしまいました。面白楽しいひとときをありがとうございました。

V8Japan絶叫上映企画チームさんが快くタンバリンや鈴の楽器、サイリウムなどを貸してくださいました。
私は鈴をお借りしました。自前のペンライト2本握ると拍手ままならなかったので、ゴキゲンに転がせる音に助けられました。
上映直前まで、スクリーン前にナートゥを踊るニッコニコのラーマとアクタルのパネルが展示してくださいまして。スクリーン背景に皆さんニッコニコでナートゥポーズをキメて写真撮影されてました。終始和やかな空気感でとても良きでした。この応援上映、見ているだけで頭痛肩こり疲れ目に効くし元気出たし寿命延びたし、そのうち癌にも万病効くようになるわ…サンキュー。
V8Japan絶叫上映企画チームさんのRRRへの愛あふれるあたたかい前説に劇場の空気は最高潮に熱くなり、「Load! Aim! Shoot!」の掛け声を皆で入れ、上映開始となりました。

冒頭のTWINのロゴでこんなにフロアが沸くことある!? あったわ。そう、応援上映ならね。

オープニングテーマと共に流れる主な制作陣紹介。ラージャマウリ監督とキーラヴァーニ先生での盛り上がりがとてつもなく異様な熱気で笑いました。まだストーリー何も始まってないのだが???? 皆大丈夫か? このあと3時間あるのだぞ?
最初のR、STO“R”Yでスクリーンから聞こえるロキの悲痛な声に皆で入れる「マッリ」コールよ……。

スコット総督登場初登場シーン、皆でペンライトも楽器も鳴らして明るく送り出すの、ハジけつつもしんみりしちゃったな。
エドワードのお支払いに「ありがとー!」と入るコールからの「待って!」「やめろー!」もたのしいね〜。
マッリとロキのコール入れながら最初のRを見届けた俺たち、余韻も引かぬままFIREの“R”に燃えたぎります。
このラーマ登場シーンに限らず、皆さんがラーマのことを応援する際、誰もが\兄貴!/と熱く呼んでいたのが印象的でした。わかる。魂があのひとを兄貴と呼べと叫びたがってるよね……。

ラーマvs一万の民衆に皆で声援送るのたーのしかったー!! 袋殴きされて昏倒するシーンで「兄貴!」「頑張れ!」「立て!」「負けないで!」と声援送るの燃えますね。

WATERの“R”での盛り上がりも最強だった。
ペッダイヤにコール入れるの楽しかったし、ジャングに元気なコールも良かったな〜。トラちゃんとの対決に悲鳴や声援飛び交うのもたまらなかったです。

特別捜査官目指したラーマの「屋敷を見張れば自ずと奴らは来る(大意)」「あるいは集会に潜入して接触狙うとか(大意)」の推理パートに\IQ200!/と声援入れたのだれですか!? めっっちゃ笑った。
ラッチュの大疾走を皆さんと手に汗握りながら応援するのほんっと良かったですよねー。燃えた。

アクタルとラーマ二人の初めてのDosti共同作業の少年救出シーン、バイクにアクタルが跨るだけで「頑張れ!」「やったれ!」とフロアが沸くし、ラーマの騎乗に「フゥー!」「ア゛ニ゛キ゛!!」と老若男女から歓声あがるのめっっちゃオモロでした。
少年にも「よかったね〜」の声あって、うんうんうなずくのに忙しかった。

Dostiプロモーションムービー、自分は8杯目でも見入ってしまっていたので歓声あがっていたのか記憶が定かではないです。ペンライトやサイリウムを皆さん振っていたし、周りの席の方々もスクリーンに釘付けだったと思う。えいえんに魂に刻みつけておきたい全て遠き理想郷だよな。分かるぞ。

バイクDostiからのラーマ兄貴のアシストに合いの手入れるのもたまらなく楽しかったな〜。釘掴むラーマに「何するのー?」と尋ねる人もいれば、アクタルの「5分もあれば修理できます」に「そうじゃねえだろ」といれる人ありけり。応援上映の醍醐味サイコー。

ジェニーとの心温まる自己紹介の例のシーン、「そうじゃねえだろ!」「チョットチガウ」にやっぱりニコニコしました。

で、その後のジェニーと話せたのかとからかうラーマとわかってないアクタルのやり取りもとてつもなく良かったー。
兄貴の発言にいちいち「フゥ~!」と沸いたり、アクタルの「一緒に来てくれよ」に「兄貴!」「行ってあげて!」「行く行く~!」じつによかった……(天を仰ぎながら)
舞踏会に行く服がないかーらの、スタイリスト兄貴、最高でしたね。髪整えるシーンも髭剃るシーンも新品シャツを快く笑顔で貸すシーンもフロア沸くどころか爆発してたわ…。

そう。銀のお盆とスティックを持参している方々がいて噴いた。ど、どこで買えるんです????
ナートゥシーンでジェイクに応援するの楽しかったー。ジェイクへの応援コールが野太かったです 笑
レディたちがラーマ応援するシーン、皆してレディになってたのウケる。

薬草すげー! となったシーンも最高でした。
そしてそして。お屋敷アニマル大パニック作戦からのわちゃわちゃ大混乱、そして対峙、以降の怒濤の流転する運命の物語には叫ぶよりも皆さん、じっくり見入っていたよね。ペンライト振りながらも息を呑んでいる姿が印象的でした。

皆大好き肩車最強Dostiからの燃えるクライマックスは、手拍子あり、ペンライトあり、銀のお盆でドラムする人在りけりでフロアが爆発して焦げてましたよ~。

ラーマの故郷凱旋、羊飼いたちと共に集落に戻るマッリに皆で入れたコール「おかえり」もたまらなく良かったな…。胸がじんわり温まりました。

一番歓声が上がったのがエンディングのラージャマウリ監督だったんですよね〜。分かっていたはずなのに悔しいし、面白すぎてもうだめでした。笑った。
創造神だもん。是非もないよネ!

ところで、ナートゥダンスととエンドロールはスタンディングOKだったんですが、そこだけで活動量計の歩数が6000歩超えました。ニンテンドーさん、『RRR』は運動できるぞ。ゲーム出そ? 出して! 出してくださいお願いします!! ナートゥダンスゲームでも最強Dosti肩車のフィットボクシングでも良い、今日のように応援する観衆になれるだけでも良いから! 発売してくれ頼む!! 『RRR』は頭痛めまい肩こり疲れ目にも効くし、そのうち癌にも効くようになるから〜!!

一ヶ月以上も前のメモ、今となってはただ懐かしい。
だいぶ記憶が薄れていますが、あの日集結した『RRR』ご存じの皆様と燃えて踊って応援できたのとてつもなく楽しく、元気が出ました。
ありがとうございました!

▼ 閉じる




『映画刀剣乱舞-黎明-』を観てぴょんぴょんした話

『映画刀剣乱舞-黎明-』観ました。心のゲージがあっちとこっちとを反復横跳びしてぴょんぴょんしている。そんな雑感です。
未鑑賞の方や水を差されたくない方はごめんけど読まずに閉じてくださいよろしくお願いします。それでもいい。そなたは森で、私はタタラ場で暮らそう…。愛さなくていい。遠くで見守ってる。
いや、その、刀剣映画ストーリーへのツッコミといいますか、うん。楽しかった部分が多かっただけに惜しかったという気持ちも強くてね、このぴょんぴょんを持て余してどうするのがベストか分からなくてひとまず綴ってみたのだ。
でも、仕事爆破して初日夜の舞台挨拶回を観に行ったくらいは楽しみにしていたし実際楽しんだし、ド派手刀アクションに劇中も何度もわくわくしたし、機会があれば高速バス4DX体験しにおかわり行くか!! という気持ちも抱けたことは声を大にして初めに伝えておきますね。

感想を綴っている者のスペック

まず、これを綴っている当方のスペック。

刀剣乱舞のゲームはその昔、遊んだことがある者です。初期刀は山姥切国広。三日月宗近を迎えに5-4を92周した日々が懐かしいね…。2015年っていつ? 8年前!? ひえ……。
↓当時の呟き

厚樫山対戦100周記録をGoogle スプレッドシートに記録してたんですよ。まだ残ってた。これ
ええと、まあ、92周目で確保でき、めでたしめでたし、大団円ということで、弊本丸は一旦一区切りとなりましたとさ。

舞台版は未鑑賞です。すまない! ほんとうにすまない。映画に出演されている方も舞台と同じ方々なんですねということをパンフレットを読んで知りました。無知ですまない。
前作の劇場版は配信終了直前に駆け込みで観たことがあります。大急ぎで観たのでちょっと朧気なのでまた機会を作ってじっくり鑑賞したい。
アニメ版はufo版を観ていました。な、懐かしいな。

昔遊んでいた公園にふらっと遊びに来た、という感じのスペックなので、語れるほど刀剣乱舞を知っているわけではなくてすまない。本当にすまない。

観た直後の感想

まずは3月31日鑑賞直後にふせったーに綴ったものほぼ原文ママ。ネタバレしているので畳んでおきますね。

▼ 続きを読む


仕事爆破後に映画『映画刀剣乱舞-黎明-』の舞台挨拶ライブビューイング回を観た。余裕で予約取れたのは世界が年度末進行最終日だからですね…泣いた。
舞台挨拶でも話されていたように殺陣も凄いが刀一本ごとに作られた音がとてつもなく美しいし、格好良いのでよい機会がありましたらせひ映画館で観て聴いてくれ〜!という気持ち。
舞台挨拶で何度も擦られていましたが、高速バス4DXは大変凄いらしいのでお近くの映画館で体験してください 笑
対応映画館ではない劇場でしたけれど、椅子が硬かったため「なるほど高速バスじゃねーの」気分だけは味わえましたとさ。

俺たちの初期刀山姥切国広が桜に攫われる刀剣男士だった件。
な…何を言っているのか……わからねーと思うが……俺も……何を観せられたのか……わからなかった……
いやいやいや! 本当だって。本当に観たんだって。物理的に桜に攫われていたが????????
え、うそ…集団幻覚? 嘘でしょ…?

映画『刀剣乱舞-黎明-』予告公開からJKと三日月宗近、ギャルとへし切長谷部は鉄板だとかpixivで見たとか何度も擦られていましたよね〜。うんうん。わかる。でも、最後まで観ろ。お前もおじさんと加州清光に無限の可能性を見るんだよ。
この映画を最後まで見たな? これでおじさんと加州清光とも縁ができた!
あのおじさんと加州清光のストーリーは詳細には語られないので俺たち観客による脳内補完委ねられてしまったわけだが。無限の可能性デカすぎるコンビだと思う。異論は認める。仮の主にあのおじさんありだと思う。めっっっちゃくちゃおじさんの世話焼いてくれるか、おじさんに世話焼かれる加州清光の可能性見えたし、ナチュラルにビジネスライクなドライリレーションシップも見えたよ…。
……俺はいったい何の話をしているんだ。

はいはいはい! 政府のひとへの山姥切長義の一言もずるいと思いました〜!
三日月宗近の主は草刈正雄推し(美の壺過激派)なんですけど、女子高生との噛み合ってるようで噛み合ってない爺孫コンビもありかもしれんな、と思った春の夜です。
最後まで観たみんなたち、ギャルと長谷部に絶対ニコニコしたと思う〜。あそこで真名明かしはずるいよね〜。Twitterで5億回いいねされてる奴じゃん。
しっかし、あの二人の珍道中も託されてしまったな、俺たち観客の脳内補完に。尺が足りなかったので仕方ないのだが。

『映画刀剣乱舞-黎明-』の物語、「なるほど政治的に“鬼退治”と名付けて中央の意に反する者を斬って呪い合う、それはもう呪術廻戦なんよ…」という納得と「せめてあと1時間尺が! 尺がもっとあれば!」という気持ちが残るかな…
そう。考えるんじゃない、感じるんだ!!という作品だな〜。これは原作ゲームもそうした特色の強い作品(だと思う)のでそこはわからんでもないといいますか、うん。ニコ!
前作映画はどうだったかな…。舞台もそういうものなのかな。
それぞれの仮の主が何故彼らに選ばれたのか、琴音嬢のあの能力について、ここに至るまでのストーリーについてももう少し説明あったらもっと燃えたかな〜。そう、すべては来たるべき渋谷スマッシュ刀剣乱舞ブラザーズでもっと燃え上がるために。(????)
いや、なんというか、仕事爆破後の頭で観たからそこまでしか感じとれなかったかもしれない。
行くか、超高速バス4DXに。

『映画刀剣乱舞-黎明-』の前日に『シン・仮面ライダー』を観たばかりの脳みそでは山姥切国広の手を借りて想いを奪う伊吹がハチオーグに見えて仕方なかった。是非もないよネ! あれはもうなんかそういう関係性というか概念。ですよね緑川博士!
そう、すべては直前に『シン・仮面ライダー』を観てしまったせいなのだ。一文字柄本佑隼人で風を感じてしまった我々には、今作の冒頭で藤原柄本明道長観てしまったらにはさあ、ラストでも彼から風を届けられるかと期待しちゃうじゃん(!?) も、もっと安倍晴明をガンガン有効的に使って良かったのよ〜〜と床を転げ回ったよね。心のなかで。
いや、でも、陰陽師ではなくて刀剣男士(とその仮の主)が主役の映画なのでね。うん。

▼ 閉じる

今読み返しても頭沸騰してるであるな! うんうん。それもまたよきかな。ほんとか?

頭を2日冷やした後の感想

楽しかった。けれど、だからこそ惜しいものも強くて大きかったな。そんな物語でした。何を綴ってもネタバレになるので畳みますね。

▼ 続きを読む


ド派手刀アクション!
美し格好良く惜しげなくひらみも披露してくれる殺陣!
仮の主たちとバディを組み一言では言い表せない関係性を展開!
千年もの長きに渡る因縁!
エモーショナルな音楽に主題歌!
時の陰陽師+中央政府 VS まつろわぬもの!
人間と付喪神!
主と従者!
約束された勝利の大乱闘スマッシュ刀剣舞ラザーズ!
これぞまさしく皆が大好きなエンタメ要素全部盛り豪華詰め合わせ丼!!
だったんです。皆好きな要素でわくわくもした。が、ところがぎっちょん、何もかも全部盛りすぎたが故にそれぞれがなんとなく生殺しになっていたといいますか、それぞれの魅力を発揮する前に映画が終わっちゃった感が強くてですね。それが残念でならない。

ディスっているわけではないし、下げたいわけでもない。
絵や小説、そのほか何か物語を創作している方ならば、きっと身につまされて頭を抱えたと思う。限られた制約の中で何を語り、何を語らないのかがいかに大事であり、いかに難しいことであるのかを。

安倍晴明と藤原道長の悪巧み、大変ベネ。この995年頃は、はしか大流行で都はどえらいことになっていたのは忘れよう。この頃の道長は甥の伊周とガチバトルしていたんですよね。7月に従者が都で集団乱闘騒ぎしてたりてんやわんやだったんだよな~。道長が一条天皇に内覧を許されて、右大臣に任じられて実質、藤原氏長者となったのが9月。今作冒頭の悪巧み図は9月以降なのかな、と思いながら観ていました。道長が率先して源頼光を動かしているのは、左近衛大将をも兼ねていたからなのか、ということでよいのか。よいのだろうな。
中央の意にまつろまわぬ(従わない)者を「鬼」と名付けて、それを「誅伐」する。酒呑童子は中央に従わないから「人」ではない。「鬼」と定義付けて源頼光と頼光四天王に退治させる。
悪いけどこれって政治なんだよね、ごめんけど歴史ってそういうものよ……を見せてくれる平安京ゼミ楽しかったよ~。まつろわぬものといえば、土蜘蛛とも呼ばれていたし、源頼光と頼光四天王といえば、(妖怪の方の)土蜘蛛退治というのにも掛けてるんだろうな。
源頼光と頼光四天王が登場したということはさ、髭切と膝丸にも思いっきり絡めてくれるんだろうな、と期待値アップしたじゃん。この二人の仮の主が神職なのも期待高まるじゃん。
更に酒呑童子(とされた男)の呪詛には国の中枢にいた安倍晴明と藤原道長がタッグ組んだことが始まりであったとなれば、2012年や2205年の時の政府も権謀術数バチバチ巡らすんだろ? それに審神者たちが巻き込まれたり、一矢報いたり、呪詛をひっくり返す仕掛けを実は安倍晴明が既に仕掛けていたことが発覚して、一挙解決の胸熱展開になるんじゃろ?
……ならなかった。何もなかったんだよな~、これが。
なんで????????
安倍晴明と藤原道長ぞ? なんでこんなにもったいないことするんだよ??????
そう。尺が! 尺が足りないのである!

※ちょこっと追記※
待った。時間遡行軍がこの時代に来て、それをとある本丸の刀剣男士たちが阻止するために現着していたということは、だ。この作品内における歴史を改変しかけていた可能性もある…? 源頼光と四天王が鬼と定義付けられたまつろわぬものを誅伐する=鬼退治として物語が成立する、これを改変しようとした時間遡行軍って何なんだろう。成立しなかった場合、酒呑童子と名付けられた男は殺されなかったかもしれないんだよな。中央の勢力図もひっくり返った……のかなあ。道長がわざわざ誅伐を命じてるんだもんな。それほど中央にとっては都合の悪い存在だったんだよな。ところで、原作ゲームでは時間遡行軍について語られているのかな。リリース開始から8年ということは、明かされていますかいますよねいるんですよね公式さん!? 原作遊んだの8年前が最後なのでマジで分からんな。すまない。/追記終わり

そういえば、時間遡行軍は全員大塚明夫の声がする豪華布陣なんですよね。あちら側の事情ももう少し見たかったよね…。
今は離れたとはいえ、かつて原作ゲームで遊び、刀剣男士が何と戦っているのかをほんのり履修したことがある自分は「うむ……」と後方観客面で見守れたけれど、初見さんは大丈夫だったのかな?

女子高生と三日月宗近。ギャルとへし切長谷部。宮司と髭切・膝丸。内閣官房国家安全保障局員と山姥切長義。
これだけ皆大好きなおもしれーバディをご用意しておいて女子高生組と神職組の出会いシーン以外を何故端折ったんです?
尺が! 尺が足りないばかりに! くそ! 俺がマハラジャならばこの映画に出資して前後編ものの各3時間大長編インターバルあり作品として上映することを許したのに!(????)
大義名分のもと誅伐を下された酒呑童子と歴史を正すために駆けつけた山姥切国広。弟思いの兄・伊吹と山姥切国広については、幼い頃から物の声が聞取れる女子高生・琴音と三日月宗近との対比を描くためにもクローズアップされていました。が、こっちも正直足りなかった感は否めないと言いますか…。伊吹の背景も描いてはくれていますが、何というか、圧倒的に尺が足りてねえんですわ。せめてあと10~15分ほしかった。「問おう、お前が俺の主か」シーンや幼い頃から物の声が聞こえて苦労していたシーンを台詞なしでも良いから見せてくれたらもっと息吹くんに対しても、琴音ちゃんの説得にも我々はもっと心揺れ動かされたと思うんだ。
成り行きで仮の主となった琴音ちゃんですが、対話を試みたときに「貴方のことは何も知らないけれど」と言葉を尽くそうとしていたのはえらいなあと思いました。これ、その年ではなかなかできることではないよね。三日月宗近が「人」と「物」だと明確にラインを引いて互いに踏み込まない/踏み込ませない部分を貫いていたのは良かったな、と思います。山姥切国広もここでの主である伊吹くんの意思を最後まで尊重しているんですよね。

……いや、でも、まあ、その、伊吹くん側からしたら「知らないくせに口出しすんじゃねえ」感がやっぱり拭えないのよね。せめてこの二人はあまり話したことはないけれど同じ学校のクラスメイトとかだったならば、もう少し説得力あったかもだ……。

※ちょこっと追記※
パンフレット読みました。琴音ちゃんと伊吹くん1995年生まれの17歳なんですって。酒呑童子が呪詛を吐いた995年から1000年後に生まれた子たち。呪いが成就する1000年後を生きる子たち。何故本編でそれをきちんと提示してくれなかったのか。……いや、年号表記見せてくれるシーンあったけどさあ。お誕生日まではわからんだろ……。分かりやすく明示するならば、伊吹くんもまた琴音ちゃんと同じ学校の生徒で選択科目は合同で授業受けてるとか、家庭の事情であまり学校に来ない伊吹くんが怪我をしつつ久しぶりに登校したとか、そういうスクールライフを台詞なしでも見たかったね。彼にとっては地獄かもしれないけどさあ。/ちょこっと追記終わり

尺が! 尺が足りないばかりに! 口惜しや。尺が足りないと説明補足をする時間も足りなくなる。悪しき文明です。滅ぼすべし。ニチアサ枠全48回放送だったら尺足りたかな? いっそのこと、最終回で大乱闘スマッシュ刀剣舞ラザーズの全員名乗りを上げる奴やろう!? これで縁ができたな!

2205年のとある本丸も登場したのに、なんだろう、物語では積極的に描かれていなかったよね。もったいない感がすごい。いや、これだけ登場人物多かったり、書きたい語りたい魅せたい要素あれば115分じゃ足りねえのは是非もなしなんだわ……。でも、「人」と「物」、「審神者」と「刀剣男士」が歩む物語であって、それぞれが手を携えることはあっても、それぞれのラインを脅かさないし超えないというラインはこの物語ではずっと保っていたんだよな。だからこそ、要素全部詰め込みすぎて良い素材の輝きにカメラが全部回っていないというのがもったいないんだよ。なんて惜しいんだ。俺がマハラジャならば以下略。

ギャル実弦ちゃんとへし切長谷部のシーンは短かったけれど、関係性の描き方は上手いな~と思いました。教養がある賢い子なのをさらっと見せて/魅せてくれたの良かった。真名明かしはずるいよね。皆好きじゃん。「刀剣乱舞/Unlimited Blade Works」だった。オタクが大好きな賢くて頼もしく育ちも良くてとてつもなく強くて可愛いギャルだった。
内閣官房国家安全保障局員の各務さんも台詞こそほぼないものの、シーン毎の動きで有能な政府の人間ということは伝わってくるし、山姥切長義が彼を信頼しているであろうことがそこはかとなく伝わってきたよね。山姥切長義も各務さんもどちらも己の職務に忠実であるのが好感持てたな。だからこそ、あのラストの台詞がぐっと来るんだよな。いや、もっと二人のバディを見せてくれよ……。ラストの台詞は熱くてちょっと哀しかったのがたまらなかった。山姥切長義、うちの本丸には未実装だったけれど、好きになったよね。笑
宮司の倉橋さんも京都からなんで刀持って飛行機に乗って来てるんだよ!? 荷物検査どうしたんだよ!?というツッコミ止まらなかったけれど、髭切と膝丸が飛行機に乗りたいと行ったのならば仕方ねえよな。いや、そこ、台詞なしでも良いから観たかった!
そう。尺が足りないからその辺を見せる/魅せるシーンもなかったんだろうな。
この問題を解決するには潔く削ぎ落とすか、時間増やして台詞なしでDOSTIな音楽と共に長いPVを劇中で流すかという手口を使うしかないんじゃないかな。手口って言うな。
あとはあれだな。監督が仮の主と刀剣男士との出会いの小説を書き下ろして入場者特典の小冊子同人誌頒布するしかないよな? 未来で待ってる。
いや、誰もが審神者になれる可能性があることを示した、まさに刀剣乱舞リリース前夜の終わりを、審神者の黎明を予感させるラストではあったので、「鑑賞したお前たちが見えないものを見ようとして物語を覗き込んで描くんだよ」という制作陣からの熱いメッセージなのかもしれない(!?) お前も審神者にならないか?

物語部分については、趣味で創作している身なので非情にいたたまれないものもあった。楽しかったからこそ、その気持ちも強くなるのかもしれないな。
うん。観たくなかった知りたくなかった記憶に残したくなかったという物語では決してないんだ。「何故そこをもう少し見せてくれなかったんだよ~」「もっと教えてくれよ~」「美味しい素材用意したのに素材の良さ使わずにもったいないよ~」「でも好きな要素ありったけ詰め込むとそれぞれが散らかって薄味になったり、完成したとしてもそれぞれが生殺しのままピリオドを打つことになってしまいがちだということも分かるぞ」「よくぞ115分でまとめなさった」というのが強くて。なんというか、惜しいのに面白い。面白いのに惜しいんです。そう。惜しくてもったいないんです。

全部盛り豪華丼は楽しいけれど、制限時間があるのだから削ぎ落とす覚悟もパワーも必要ですよね。何を語り、何を語らないのか。物語を紡いで伝えるという行為はなんと険しく難しいことであるか。最後までこの作品を通して観て、思わずじっと己の手を見てしまった。
世界の原稿戦士たち、今日もお疲れ様です。明日も強く生きような。

▼ 閉じる

ライブビューイングやインタビュー記事でも公開されているようなのでいいかな。
監督が仰っていたように刀の音へのこだわりが、刀剣へのリスペクトが大変素晴らしい作品です。ループや使い回しではなくて、それぞれの刀剣ごとにそれぞれの音を一つ一つ作っているのだそうです。
爽快で時に厳かに静かに魅せる刀アクションを観に、どこまでも心地よい音を聴きにもう一度劇場に行ってみたいな、という作品でした。

あと、特撮慣れしていないけれど、要所要所で燃え上がるシーンはあったので、そちらお好きな方も楽しめるんじゃないかな、と思います。
舞台と同じ方が映画でも演じていらっしゃったとのこと。映画との共通点や異なる点を知るべく、僕もアマゾンの奥地に旅立たなくては、という気持ちでいっぱいです。

新作歌舞伎『FINAL FANTASY X』を観劇して感激した話

新作歌舞伎『FINAL FANTASY X』を観劇し感激しました!
完!

またしても元気よくタイトル一つで何もかも終わってしまった。

オーケーオーケー、第二稿。
新作歌舞伎『FINAL FANTASY X』を観劇して猛烈に感激して無事異界送りされました!!
無事じゃないが???????? とてつもなく素晴らしくて大火傷しました本当にありがとうございます! くそっ、文字数増やしたのに何一つこの胸の奥で燃える熱い想いを伝えられないジレンマ。私はこの重い想いを形容する言葉を知らない……。

そんなわけで、3月12日(日)に新作歌舞伎『FINAL FANTASY X』を前編・後編通して観劇しました。いや~良かった。とてつもなく良かった!
役者さんたちがFFX登場人物ご本人すぎるし、声も見得も立ち廻りも格好良い! 「俺たちはスピラの住民だったのだ?」という没入感に浸れるし植松さんの楽曲和楽器アレンジが良良良ー良・良ー良良。サントラを! サントラ発売を何卒お願いします!!
最後かもしれないだろ? 全部、話しておきたいんだ。この胸に熱く湧き上がる感想も思い出も。

感想を綴りし者のスペック

FF歴:FINAL FANTASY4~7、8・10までプレイ済み。エンディングも自力で鑑賞済み。8のみは未プレイ。兄がプレイしていたのを時々観てました。RPGも魔法もファンタジーもFFシリーズで学んで教育されました。イフリートやシヴァって何だろうと辞典の読み方を学んだのもFFのおかげだと思う今日この頃。植松伸夫さん音楽で耳が育ったし、今でもここぞというときにサントラを聴いています。NTT出版さんの資料集読むの大好きでしたし、分厚いアルティマニアも楽しく読んでおりました。
歌舞伎歴:なし。文学史で学んだレベルの知識。観劇経験ゼロ。
舞台観劇歴:学校行事で観劇したことがあるレベル。自分で劇場に足を運んだ経験はゼロ。 

歌舞伎も舞台も初めてのうえに、FFをリアルタイムで遊んでいたのも遠い記憶になりにけり。そんな自分でもFFX歌舞伎楽しかったよ~!
歌舞伎はずーーっと観る観る詐欺働いていて、かつて夢中で遊んだFFXの歌舞伎が工事の都合でいつか終わる夢となるステージで上演されると聞き、清水の舞台から飛び降りる心地で今回観に行ったのですけれど、めっっっっちゃくちゃ良かったです(早口)
迷っている方いたら背中押しに行きます。
……うん、でも、予算・時間・体力の3条件がまず揃わないと難しいよね。私もおかわりしたいけれど石油王から早急に口座に振込ない限りなかなか厳しい…。
でも、寒すぎず暑すぎず、杉花粉飛散状況はヤバいけれど身軽に出かけることができる浮き足立つこの春に最高の演目を観られる幸せは全人類に味わってほしい。迷っている方いたら背中押しに行きます。大事なことなので何度でも言う。

ネタバレなしFFX歌舞伎観劇メモ

★舞台公式情報
豊洲は「IHIステージアラウンド東京」にて4月12日(水)まで絶賛上演中です。
詳しい劇場情報は『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』公式サイト様の情報ご参照よろしくお願いします!

Q.9時間も戦えますか?
A.『RRR』をINTERRRVALなしで鑑賞の実績が解除されていれば無問題。
…というのは半分冗談で半分本気の本質情報です。
休憩時間取り除けば、観劇時間は6時間ほどなので。バーフバリ民は伝説の誕生と王の凱旋見届けるようなテイストなので大丈夫大丈夫。
……一幕ごとに20分の休憩時間あるし、トイレもマジで動線スムーズですし誘導もスムーズだったし、待ち時間のストレスないので僅か20分でも余裕で動けますよ〜。
観戦の実績解除済みの先輩方の評判通り、プロテスクッションが硬すぎず柔らかすぎずちょうど良い塩梅でした。尾上菊之助さんのお心遣いにBIG感謝。
トイレに用がなくとも座りっぱなしは疲れるのでロビーや入り口外までちょっと出て、凝りをほぐすことをお勧めします。
あと、後編ラストは2時間ぶっ通しです。観戦前に大福を食べて尿意対策をして臨みました。ありがとうTwitterの有識者たち!
参照元:長い映画を観る前には『餅』を食べるとトイレに行かなくなるらしい「ロードオブザリング(3時間48分)の時に映画オタクたちが共有していた知識」

 

★用意して良かったもの
・FFXを遊んだ思い出(泣くぞすぐ泣くぞ絶対泣くぞほら泣くぞ)
・翌日の休日(余韻に酔いしれたまま体力回復できます)
・大福(前述した後編ラストの尿意との戦いでの立役者)
・現金(パンフレット購入時、現金支払い列に並べるので大変快適です)

★座席・劇場内の様子について
座席は前述の通り、尾上菊之助さんご配慮の通称プロテスクッションのおかげで前後編の長時間バトルも身体痛めることなく鑑賞できました。前方の席でしたのでオペラグラスなしのまま役者さんの表情がばっちり見えました。
ただ、背の高い方が真ん前の席で、ちょっと見づらいシーンもありました。深く寄りかかられても身長の高低差はどうにもできぬ…。隣席が偶然にも空席だったのでそっちにひょいひょい首伸ばして観ていたのですけれど、後ろの席の方からしたら滅茶苦茶にお邪魔だったかもしれません。ごめんなさい。

★客層
老若男女年齢層豊かでした。
和服をびしっと着こなしたマダムもいらしたし、着物お出かけ楽しんでいるお姉様もお兄様もいらっしゃったよ〜。座席に深く腰掛けることができるよう、後方座席にも迷惑にならないよう帯は工夫されているご様子でした。和服不勉強すぎて、我には何結びかはわからん。前後左右の周りの座席への配慮も忘れない和服戦士は好きになっちゃうな~。
また、親子連れで鑑賞している方を数多くお見かけしたのが印象的でした。発売当時にFFXを遊んだお兄さんお姉さん方が時を経て家族になって自分たちの子ども連れてきたのかと思うと目頭が熱くなった。まさに主催の尾上菊之助さん世代なんだろうな。お子さんは丑之助くんさんさま世代だった 笑 素敵作品の伝説はこうして語り継がれていくんだなあ。
当方ソロ参戦でしたので、誰とも感想を分かち合えなかったのですけれど、周囲の皆さんの感想やFFXプレイ当時の思い出に後方彼氏面しながら頷いておりました。お、俺も会話に加わりたかった…!!

★混雑状況
上演開始後、初めて迎えた日曜日に観戦しましたが、まだまだ座席に余裕がありましたよ〜。
Twitterの高度な情報戦でお馴染み、評判が評判を呼んできっとこのあとチケットが取りづらくなる奴じゃん? 俺は詳しくないけど知ってるんだ。
……明かさなくても良さそうな情報だけど、このあと争奪戦で最後かもかもしれんからね。綴っておく。実はSS席で観ました。比較的前列に位置した座席です。上演開始一週目で隣の席も前方も数列分空席がありました。このあと争奪戦勃発で最後かもしれない光景だったかもだ(?)
IHIステージアラウンド東京の劇場は、このFFX歌舞伎終演後に工事のため閉館されます。この舞台で、この豪華すぎる歌舞伎俳優さんたちによるFFX歌舞伎を観てご存じになれる機会は、最初にして最後です。いつか終わる夢じゃなくて、4月12日に終わってしまう夢なんです。良い機会があればぜひぜひ観に行って欲しいな。背中なら押しに行くから。

 

★食事について
自分は日曜日観戦組でした。
前編と後編の間には、90分ほどの中休みがあります。自分はゆりかもめで豊洲駅まで出て、ららぽーと内でサクッと早めの夕食を済ませて戻りました。花粉症の民には外でお弁当はチョット厳しかったので…。


ジェクトさん!! ららぽーと行くのも大いにアリでは? 笑

豊洲市場が開かれている平日にお出かけならば、そちらでご飯食べるのもありかも?
事前予約で百貨店のお弁当も注文できますし、近くにコンビニもありますし、キッチンカーも出店されているのでコラボメニューにこだわらなければそんなに困らないのではないかと…。自分が観に行った日(3/12)は日曜日ということで2台来てくださってました。北欧ご飯とパスタ店だったかな。

ちなみにステアラ内コラボメニューは、コラボドーナツが前編開演頃には一旦売り切れ、前後編の入れ替え中休みで復活していた模様です。飲み物は終日ずっと発売されていた様子でした。コラボではないお弁当類は前後編の入れ替え中休みで売り切れとなっていました。

ネタバレありFFX歌舞伎観劇雑感

ネタバレもしているのでこれから鑑賞控えている方は引き返してくださいお願いします。(真顔)
熱いパトスが迸りすぎて、だいぶ何を書いているのか自分でもわけわからんことになってます。メモなので仕方ないよね。

▼ 続きを読む(クリックで展開します)


数日経っても興奮がまだ醒めない…。凄いものを観て浴びたな~~と改めて。究極魔法アルテマでしたとも!
ストーリーよくぞここまで削ぎ落として、でも大事なシーンは零さず全部ぎゅぎゅっと詰め込んでFFXの好きな魅力を一つも損なわずに美味しい料理として仕上げてくださったなというのがもうたまらなかった。FFXを愛した尾上菊之助さんが紡いだ究極にして至高の夢の成就を、我々も祈り子として立ち会えたのがこの上なく幸せだったなと心から思います。

前編で2.5次元・歌舞伎入門、後編で「世界よ、これが歌舞伎だ」を全力で魅せてくれたよね。
衣装の華麗さ優美さにもドキドキしましたが、スピラと和の融合ヤバない? ヤバい。
どの衣装もFFXなのに、歌舞伎世界の住民だったんだよ~。ユウナの花嫁衣装はドレスで白無垢で和と洋の究極魔法だった。シーモア老師率いるエボン寺院の人々、ドレスフィア駆使してる。間違いない。

繰り返しになってしまいますが、歌舞伎俳優さんたちがFFXの世界そのものから飛び出してきたのかな????というくらい、ご本人でした。何を言っているのかちょっと自分でもよく分からないんですが、まごうことなくご本人でした。
尾上菊之助さんはリアルではもうパパ世代とのことですが、どうみても快活な海の向こうから来た少年でしたし、世界の重圧を小さな肩に背負い、健気で儚げで守りたくなる少女ユウナを演じていらした中村米吉さんは至高にして究極の少女でした。いや、女方って本当に凄いね。どこからどうみても可憐な女の子だった。皆好きになるじゃん。初恋泥棒じゃん(?) キマリじゃなくても近づく者には通せんぼしたくなる可憐さだった。豊洲ピラの誇る無形文化遺産でしょ……。
中村橋之助さんのワッカも板東彦三郎さんのキマリもご本人すぎて登場時の見得に「はわわ…」と声が出そうになりました。声が本当にご本人だったよね。中村ワッカ橋之助さんの兄貴分なのに迷える若者っぷりも、板東キマリ彦三郎さんの尻尾ピコピコしていたのもたまらなかったし、他のロンゾ族と並ぶと一番小柄でブチ上がりました(!)
ルールーを演じていらした中村梅枝さんの気怠い感じの色気がたっぷりでくらくらしたし、植村吉太郎さんの天真爛漫な賑やか係のリュックの愛らしさもすっごく素敵でした。

観劇をキメたきっかけの一つが中村獅童さんがアーロンを、坂東彌十郎さんがジェクト、尾上松也さんがシーモアを演じているのを耳にしたことだったんです。そう、我こそは「鎌倉殿の13人」ロスを患った者……。お三方とも格好良かった。最&高。俺は外で泣く……。
彌十郎さんジェクト、めっちゃジェクトパパだった。不器用で息子を誰よりも可愛がりたいのに素直にそれを表現できないパパみが凄まじかった。好き! 尾上丑之助くんさん演じるちびティーダからかうシーンには「いじめんなァ――!!!」となったし、ラストの親子シーンには泣いた。丑之助くんさんさまの未来の演技も勝手に大いに楽しみにしてるぜ…。
「伝説の剣士アーロン!」
中村アーロン獅童さんの天元突破した見得を嫌う奴いる?
いねえよなあ!!?

そして忘れられねえのが、尾上松也さんのシーモア。ガードに立ちはだかる巨大な壁にして、最っ高に湿度たっぷりの影の主役でした。前編後編共にシーモアとの戦いがあるのですけれど、尾上松也さんの“強者”感が凄かった~。衣装が大きくド派手に変わる演出に魅せられましたし、余裕たっぷりにガードの皆さんと戦う姿もたまらなく良かったです。
ゲームをプレイしていた頃は、「うちのユウナに必要以上に接近するのやめてもらえます????」と激おこモンペになっていたものですが、FFX歌舞伎でシーモアの物語も深掘りされていて(アルティマニアで公開された情報を物語として組み込んでくれていた)、シーモアに対する気持ちの持ちようが大きく変わりました。彼の心情・信条に共感はできないけれど、哀しみには傾聴できる。自分自身が年を重ねたというのもあるのかもしれないけれど、死の螺旋に囚われた世界スピラへの果てしない怒りと静かで激しい哀しみを湛えた尾上松也さんのシーモア、とても素晴らしかったです。
ジェクトとティーダ、ブラスカとユウナ、ジスカルとシーモア。確かに親と子の物語だった。
もしもシーモアの生きてきた世界がもっと違えばティーダやユウナとの出会い方も違っただろうし、関係性ももっと大きく違う何かになれたのかもしれないな。

役者さんたちの熱演も世界観構築もFFXへの愛溢れていて最高なんだが、植松さんのあの数々のFFX楽曲の和楽器アレンジが最高に素敵でした!!
冒頭の「ザナルカンドにて」流れた瞬間、だばだば泣きました。好きな曲「襲撃」「彼方の炎」も和楽器アレンジたっぷり聴けて胸が熱くなりました。思い出補正もあるとは思うけれど、あのときあのシーンで心焦がれたあの植松さん楽曲が、和楽器アレンジで新たに息を吹き込まれて生で聴ける喜びはプライスレスでした。
マカラーニャ寺院でのシーモア戦にて皆大好き「シーモアバトル」流れたのも激アツでした。最&高でブチ上がりました!
何よりも熱かったのは、シーモアとユウナのガードたちそれぞれの戦いに合わせてキャラのメインテーマとシーモアバトルをメロディアスに掛け合いしてくれたんですよ…! それがもうねえ、熱演とも合わさって最高に熱くて。良良良ー良・良ー良良すぎる。
ワッカは「ブリッツに賭けた男達」、ルールーとリュックは彼女たちのテーマ曲、キマリは「極北の民」、アーロンは(※友ジェクトとの約束を果たすためだと思われる)「Otherworld」の和楽器アレンジでした。役者さんたちの立ち廻りの迫力との合わせ技でちょっと泣いた。ノビヨ師匠のプログレ節全開の「Otherworld」の和楽器演奏が未来で聴けるよとスピラの世界を駆けていたあの頃の私に教えてあげたい……。
生で熱い演技も音楽も観られる聴ける喜びは天井突き抜けて多幸感とてつもない。ありがとうございます。
FFX歌舞伎のサントラをぜひとも発売してください。よろしくお願いいたします。一生待ってる!!!!!!!!

歌舞伎とFFの合体魔法凄いを実感したのはユウナレスカ戦での八岐の大蛇でした。
歌舞伎とFFXの合体魔法に膝を打ちましたとも!
原作「FINAL FANTASY X」でもスピラの世界は、ビサイド島にキーリカ島、ルカ、ブリッツボールに津波、異界送り……と生活の要にして豊かさの象徴でもあり災厄でもある水との深い関わりが描かれています。世界の死の螺旋を終わらせることを決断した一行に立ちはだかるユウナレスカがさあ、水神とも言われている八岐の大蛇として立ちはだかるのめっっっちゃくちゃぞくぞくしました。
1000年もの長い間に囚われていた死の螺旋を断ち切るってまさに神を倒して超越することにも等しいよなあ…。
ユウナレスカを演じていらした中村芝のぶさんの1000年生きていそうな貫禄もとてつもなく痺れたし、どこまでも凛と艶やかで美しくて格好良かった。1000年もの長きに渡る怒りも哀しみも絶望も希望も全部孕んでいた。いや、これは人間が1000年生きても出せない美しさですよ。歌舞伎俳優さんって凄い…。そう思った。
召喚獣も凄く召喚獣だったし、とてつもなく傾いてた。毛振りとんでもなかったよね…。小学2年生男子みたいな感想しか言葉にできねえ。すげー!!!!!!!!

サビのように繰り返しますが、数日経っても遅効性魅了魔法にじわじわやられているわけで。でも、このとんでもなく幸せなステータス異常は解除したくねえよなあ。
前編でユウナのガードの皆さんが、初登場時に名乗り口上を披露してくれるシーン、一番Overkillされたのは中村アーロン獅童さんでした。
中村獅童さん、自分で伝説の剣士と名乗って教えてくれるジェントル剣士じゃん…とじわじわしていたところに「友との約束果たすため待ちわびた歳月は優曇華の花待ちたること久し(大意)」
(頭パーンとなったのでうろ覚えですまない)(でも優曇華の花って言ってた)
と語ってくださってですね。目から幻光河溢れ出すの止まらんかったよ…。
友ジェクトの手を借りてティーダをスピラに連れて行く瞬間って、3000年に一度花を咲かせる優曇華の花のそのひとときを待つのと同じくらい、否、それ以上に長い長い10年で、それこそ永遠にも等しいくらい待ち侘びた決着の時の訪れだったんだよね…。
スピラの世界に優曇華の花があるのかはわからないけれど、仏教や古典で我々がよく知るそのワンフレーズで、僅か一節でアーロンの胸に去来するであろう色々を全部詰め込んで見得で伝えてくれる歌舞伎って凄いね…。
ブラスカとジェクトとの旅とその行方を知るFFXプレイヤーの皆さんは胸を押さえたり天を仰いだと思うし、こちらの歌舞伎でFFXの物語をご存じになった方も心の柔らかいところに突如正宗で鋭角に突き刺されたんじゃないです? 少なくともあのシーンで僕はOverkillされたし、異界送りされるところだった…。

ユウナの異界送りや世界で一番ピュアなキスシーンをミストや巨大スクリーン、天井のミラーを存分に使って、このIHIステージアラウンド東京ならではの演出を大盤振る舞いしてくれていて、舞台演出もエンタテインメントなんだ!を全身で観て聴いて浴びて体感できて楽しかったです。
ブリッツボールの試合をどうやって表現するのか想像つかなかっただけに、あの演出には椅子から転げ落ちそうになりました。おもしれー舞台すぎるよ。これ、後世に語り継ぐべき伝説の試合じゃん。
あと、ブリッツチームの皆さん、バク宙キメていましたが、歌舞伎ってそういうこともされるんですね???? 凄い……。
たまらなかったのは、花道を駆け抜けて一気に観客をFFXの世界に誘ってくれたザナルカンドエイブス応援団の皆さんかな。「俺たちもザナルカンドの住人だった?」という没入感すごかった。
そして、歌舞伎入門やFFXへの誘いで観客たちにわくわくする気持ちをたっぷりと届けてくれた中村萬太郎さん演ずる23代目オオアカ屋の巧みな語りも観客を引き込む万有惹力もとてつもないパワーで圧倒されました。あのやさしくて力強い語り口で歌舞伎ってそんなに遠い世界じゃないのかも、という心持ちになれました。

今回鑑賞したFFX歌舞伎、登場人物それぞれの小気味よい名乗り口上は元を辿れば戦での武士の名乗りだし、現代でもプリキュアやドンブラザーズなどにも受け継がれているハートでもあり、挨拶なんだよね。歌舞伎は伝統芸能でもあり今を生きる演劇なんだな、と深い学びを得ました。
あんなにも気持ちよく小気味よく名乗り上げてくれると、そりゃあ、観ているギャラリーとしては「よっ! 〇〇屋!」と屋号を叫びたくなるよね〜〜!!

▼ 閉じる

床の皆さんによる和楽器の生演奏も臨場感たっぷりの附けも、役者さんたちの見得に入るコールというのかな、屋号叫んでくれる方の声も全てが熱くて気持ちよい空間でした。
FFX歌舞伎、とっても楽しくて熱くて素敵な究極魔法です。
初めて全身で浴びた歌舞伎がこのFFX歌舞伎で本当に良かったな、得がたい体験をしたな~という心地よさに今も酔いしれています。
素敵なものを観たな。もっと歌舞伎を観たいな〜という気持ちが高まっています。異界送りされたようで、この焦がれた熱い想いを昇華できず、死人の如く地上を彷徨う魂になってしまった。ブラスカ先生、歌舞伎を観に行きたいです。もっと観たいです。

映画『バンバン!』を観てウルトラハッピーになった話


映画『バンバン!』を観てウルトラハッピーになりました。
完!

端的に近況を報告してみました。タイトルだけで記事が終わってしまった。究極のRTA記事。
いわゆる小説界隈で長文タイトル小説が今も大流行しているのは現代社会においてやることが…やることが多い! ことに起因しているのかもしれない。結論から話すことは、会話術で求められるスキルの一つでもあるが、結末も内容もタイトル一つで全部まるッと説明できる。げに恐ろしきかな現代圧縮魔法。Q.E.D.

……久しぶりの雑記が端的すぎてアレすぎるので、第二稿。

映画『バンバン!』を観てウルトラハッピーになりましたか?
完。

……思わず尋ねてしまった。あわよくば『バンバン!』を観た人々から多幸感溢れる感想を大量に浴びたい。そんな邪な気持ちが前面に出てしまって、春。
オーケーオーケー。第三稿。

東風吹く季節、寒い中でも少しずつ伸びゆく日脚に春が近づいているのを肌で実感いたします。
躍動的な季節に向けて、ますますご多忙のことと存じます。
そこに156分座るだけで浮世のあれもこれも忘れてひたすら最&高のウルトラハッピーが得られるブツがあるんだけど、どう?

ヤバいクスリ勧める怪しい売人や新興宗教の沼に引きずり込む怪しい知人もかくやという挨拶になりました。こんにちは。
寄らば斬る勢いで目が血走った志士たちひしめく幕末の京都めいた仕事の憂さが特級呪物と化す前に飛ばしてくれる、そんな多幸感溢れるインド映画『バンバン!』を観ました。
無事、全部飛びました。
Q.何が飛ぶんですか?
A.何もかも全部まるッとです。浮世……憂き世どころのそんな生やさしいもんじゃねェ……! この世の何もかも全部だッ!!

2ページぶち抜きで大コマに描かれてしまった盗賊の襲撃に遭った村の唯一の生存者発言になってしまいましたが、だいたいそんな感じです。
これは詳細を省くが結論だけ言うとお前は飛ぶ。
ド派手アクション、美男美女、ロマンス、コメディ、ダンス、筋肉、トゥメリ、ステゴロ、ガンアクション、世界の絶景ロケーション、怒濤の「そうはらなんやろ」「なっとるやろがい!!」連携、筋肉――この世のすべてのエンタメ要素を全部盛りメガ盛りで詰め込まれた映画『バンバン!』
そこから帰還した者の呟きは、人々を映画館へ駆り立てた。
「探せ! この世のすべてをそこに置いてきた! トゥメリをご存じか?」

……あの、ほんと、マジでごめんなさい。言葉にすればするほど怪しい売人めいたり、頭おかしくなってしまうんですけどね、おもしれー映画だったんです。嘘じゃないよほんとだもん。ほんとにある映画だもん。今なら劇場で観られるんだもん!!
「頭おかしい」は褒め言葉。そんな気がしてくる映画です。「頭おかしい」発言はねえ、美しすぎるヒロインが美しすぎるヒーローに向けて何度も投げてくれるんです。幻覚じゃねえ。夢じゃねぇから!!
なんでそんな作品に出会ってウルトラハッピーになったのかと言いますと、昨年の晩秋から映画『RRR』に引きずり込まれまして。映画館で5回おかわりしました。インド映画を観るのは『RRR』が初めてだったのですが、何もかもとてつもないパワーの作品を浴びてぶん殴られると、多幸感もまたとてつもないんですね。
他にもそういうパワー系映画観たいな~とぼんやりしていたところ、Twitterのおすすめタブにどんぶらこどんぶらこと流れてきた「映画『バンバン』を観ると多幸感が得られる」「お前もトゥメリをご存じにならないか?(大意)」というインド映画有識者の方々のツイートでした。
その節はご紹介いただきありがとうございました! BIG LOVE!
人生が『バンバン!』前と『バンバン!』後という感じで、今、わたしはとてもハッピーです。パワー!
……おかしい。何を書いても頭おかしい文章になる。わたしの頭おかしい文章だけでは何一つお伝えできねえから、まずは予告を観てくれ。頼む。

映画『バンバン!』あらすじ

謎の怪盗ラージヴィ―ル(リティク・ローシャン)と、偶然彼に出会った地味なOL、ハルリーン(カトリーナ・カイフ)が、インドからイギリスに渡った伝説のダイヤ“コヒヌール”をめぐって、残忍な犯罪組織や国際警察と世界を股にかけた争奪戦を繰り広げる中、やがてラージヴィールの真の目的が明らかになる・・・

美しすぎるカトリーナ・カイフ捕まえて地味なOL呼ばわりは、やめるんだ!! 地味の法則が乱れてしまう!!!!!!!!
あの、物語の中ではハルリーンが美しいことはきちんと言及されているのでご安心下さい。「地味な(日々を送っている)OL」と上書きするくらいが世界に安寧をもたらします。

公式サイト様で紹介されているあらすじの通りの映画です。トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演の『ナイト&デイ』がリメイクされた作品だそうです。恥ずかしながらそちらも知らずに観に行ったのですが、この世のエンタメ要素をありったけ全部ぎゅっと詰め込んだ頭おかしくておもしれ~つよつよ映画でした! エンタメ要素全部盛りで全部おもしれーの何なんだよありがとう助かる助けて!!
ごめん。やっぱ何書いても頭おかしくなってしまう。

原作『ナイト&デイ』を知らない、トゥメリもご存じない、映画をそんなに観たことがない、インド映画も『RRR』しか鑑賞したことがない……というナイナイにもほどがある身でしたが、無事、リティク・ローシャンとカトリーナ・カイフの美しさに脳みそBang! Bang! されて記憶まるッとナイナイされました。
全然無事じゃねえ!!!!!!!!
何ですかあの二人の美しさ! 美を司る神の化身か何かか????????
あのですね、恥ずかしながら先述の通り、映画をろくに鑑賞したことがなかったので『バンバン!』で初めてリティク・ローシャンとカトリーナ・カイフを知りました。

観た直後の感想がコレ。

憂き世のことなんざ、二人の美しさ浴びたら塵芥も同然で何もかもどうでもよくなるな!(!?)
特にリティク・ローシャンがヤバい。彼の一挙一動毎にBang!Bang!されて毎秒記憶ナイナイされる。
「2018 年世界で最もハンサムな男性ランキング」6位?
はァ? 6位? 6位で究極にして至高の美しさだと申すのか? 6位に記憶消されるということは、1位を見たら人類は石になるしかないんじゃん? つい好奇心で歴代1位の人々を知る検索の旅に出たんですが、画像はうまく見られなかった。メデューサは実在したということでよろしいか?
※検索が下手くそすぎるのか、過去にそのランキングに選ばれた日本人の記事ばかりヒットしてしまい、歴代1位にはたどり着けませんでした。

……だいぶ頭おかしい文章であるな。それだけとてつもない映画でだいぶ当方の頭がBang! Bang! されたということだけはお分かりいただけたと思う。うんうん。何一つ分からん。
だって、真面目に感想書きたいけど何を書いてもネタバレになりそうだし、一文ごとに「足長ェ!」「この男、美しすぎる…」「あいつこそがコヒヌール」「ハルリーンの銀行の机になりてぇ」が自動で挿入されそうになるんだもん。仕方ないじゃん??
その、なんというか、滅茶苦茶の法則が乱れるくらいとんでもない映画で、滅茶苦茶美し格好良い二人が滅茶苦茶にド派手なアクションを絶え間なくやり、滅茶苦茶にエモい音楽とダンスで観客を惑わし、滅茶苦茶なパワーで世界を駆け回り、滅茶苦茶な多幸感を観客に授ける。すべてが滅茶苦茶すぎて俺たちの知っている滅茶苦茶と違う。そういう映画です。 リティク・ローシャンとカトリーナ・カイフの滅茶苦茶美し格好いい二人がバディ組んで滅茶苦茶パワー系アクションをしているそんな嘘みたいな映画なんです。それだけ分かってください。お願いだから。ほ、本当なんです! アクション映画にはリアル系アクションとパワー系アクションがある。解説は有識者にお願いしたい。助けて!(??)
やっぱり頭おかしい文章になってしまう~。助けて!

ええとええと、主演二人の至高にして究極に美しい姿と、べらぼうなパワー系アクションに何もかも飛んでしまいがちなんですが、ハルリーンの祖母役カムレーシュ・ギル氏がベリベリキュートでチャーミングなんです。詰めかけた記者たちに余裕たっぷりに対応するおばあちゃんとっても可愛かった…。

そして、敵対するオマル・ザファル役のダニー・デンゾンパ氏はアジアの伊武雅刀氏という出で立ちで安心感が素晴らしいし(安心感が素晴らしい悪役とゎ?)、ザファルの側近ハマド・グル役ジャーヴェード・ジャフリー氏もまたパワー系アクションをしてくれる黒スーツの格好良い俳優さんでとてつもない安心感があります。それにしても敵幹部に黒スーツが似合うcoolを超えてるぜ! 超coolだ! 副官を置くのって万国共通なんですね。『古事記』にも『聖書』にも書いてあるくらいなので、『ラーマーヤナ』や『マハーバーラタ』でも成文されているんですよね分かります。リティク・ローシャン vs ジャーヴェード・ジャフリーの美を司る神の化身同士パワー系アクション対決も凄まじいのでご存じになってくれ頼む。

興奮冷めやらず、ふせったーにもパンフレット内容について書いた。
「バンバン!」鑑賞後、パンフレットを読み終えて心に浮かんだこと話していい? いいよ?

▼ パンフレットについてちょっとネタバレ(クリックで開きます)


ふせったーで燃え転がって火だるまになったメモ原文ママ
すべてのアクションをスタントなしに演じるトム・クルーズ。←!?
彼を意識し、リティクもアクションシーンを自ら演じた。←!?
マガジンマーク「!?」連打止まらんのだが????
あのとんでも滅茶苦茶万国びっくりアクションシーン、トム・クルーズもリティク・ローシャンも自分でやったの????
はァ????????

リティク・ローシャンの年齢逆算すると40歳の頃にこのとんでも滅茶苦茶万国びっくりメガ盛り全部のせアクションシーンを演じたってコト…!? トム・クルーズもなんかもうそういう年頃でしたよね?
ニンゲンって壮年期でもそういうことできるんだ……?
もしかしてラグ家の末裔の方ですか?
聖杯戦争に参加するならトム・クルーズやリティク・ローシャンのどちらかをアクションの神として召喚したっておかしくないよね?(????)

それにしても同じ一日にRRR最強バイクドスティ摂取後に、バンバン!美麗すぎるバイクガンアクションを浴び、脳みそがドスティとトゥメリの反覆横跳びで揺さぶられ続けている感ある…。うっ…あたまがいたい! ハルリーンの銀行の机に俺だってなりてぇよ!!!!!!!!

それにつけても裏表紙の圧倒的““美””。ご禁制ですご禁制です!! 美しけしからんので逮捕だ逮捕。警部殿! あいつこそがコヒヌールであります!!

▼ 閉じる

改めて。映画『バンバン!』に全部持っていかれた話をするとしよう。
インド映画どころか映画鑑賞経験ろくにない上に、ラブロマンスの王道と言われている月9ドラマさえ完走経験が一つもない自分でも滅茶苦茶におもしれー映画でした。
・「ルパン三世」
・「名探偵コナン」
・「相棒」
・「ボボボーボ・ボーボボ」
のどれか一つでも基礎演習済み(一度でも鑑賞して面白いと感じたことがある)ならば滅茶苦茶刺さると思います。
「なんで相棒?」「どうしてコナン?」「なにゆえボーボボなのよ!?」という異論は大いに認める。でも、最後までこの物語を見届けたらこれらの喩えがお分かりいただける。と思う。
何故って、銃弾も爆破もステゴロも滅茶苦茶惜しみなくお出しされているのに主人公側がほぼ無傷だからだよ。
ボーボボ好きなひと絶対好きじゃん? え? え!? この映画、ほぼきれいなボーボボだったよね…??
※お気の毒ですがリティク・ローシャンとカトリーナ・カイフのとてつもない美しさに記憶をBang! Bang! されています。

「4コマ漫画かな?」「2コマ漫画でした……」
というテンポの良さもボーボボなどの基礎演習済みならば無理なくスーッと感じることできると思う。あと、この作品を最後まで見届けたら何故ルパン三世と名探偵コナンと相棒基礎演習として喩えたのかお分かりいただけると思う。(※サビ)

それにしても映画作品に新しく触れると、世界が広がると言いますか、知識もまたアップデートされますね。
今まで自分には教科書で一通りさらったレベルくらいでしかインドに対する知識がなかったことを痛感しました。温暖な南インドのイメージで覆われていただけに、物語の舞台であるヒマラヤ山脈の麓シムラーの雪深い景色がとても新鮮に映りました。改めてインドが広大な国であることを知りましたし、もっと知りたいと好奇心もむくむく湧き上がっています。これもまた人生が『バンバン!』前と『バンバン!』後になったウルトラハッピーの一つです。

インド映画もっと観たいな、このとんでもパワー系アクション作品のアーナンド監督が創った他の作品も観てみたいな、リティク・ローシャンやカトリーナ・カイフが出演している他の作品も観たいな~!! というワクワクする気持ちも泉のようにこんこんと湧いています。

そして、予告でも流れているラージヴィールが語る言葉が本当に良いんです。
「夢があるなら行動しないと」
「明日は考えないで今日を生きる」
「残された時間は今日1日だ」
確かにたった今が人生で一番若い瞬間なんだよな。その瞬間の連続が人生とはいえ、大事に生きたい。そう思えたよ。BIG感謝。
作中で登場するトゥメリの動画も絶賛公開されているのでご紹介したい気持ちも山の如しなのですが、何も知らずに観に行っても最&高の面白さ感じられるので初トゥメリは劇場で遂げて欲しい。心が二つある。
あのね、予告動画だけでは、この狂った感想だけではこの映画の良さを完全にはご存じになれないので今すぐ本編をご覧になって! あわよくば劇場で観て激烈にご存じになっていただきたいですわ~!!

考えるんじゃない、感じるんだ!! 映画『バンバン!』は観る点滴で浴びるコヒヌールなので。警部殿! あいつこそがコヒヌールです!

映画『バンバン!』を観てわたしの頭がウルトラハッピーになりました。
完!

追伸
『RRR』や『バーフバリ』『バンバン!』のように滅茶苦茶にとてつもないパワーで物語が展開し、滅茶苦茶にとてつもない多幸感浴びることができるあなたの好きな映画作品、ぜひとも教えてください。観るまで死ねるか作品に追加して、パワーが欲しいときに楽しませていただきます。

20th

このたび当サイトAzure Birdが20周年を迎えました。

こちらの20周年企画をご覧下さい
“あの頃の個人サイト全盛期時代”ごっこしようと、カウンター、キリ番設定、踏み逃げ禁止、毒舌ネットマナーさんへのリンク、掲示板設置みたいなこと企んでいたんですよ。でも、僕は仕事に勝てませんでした。第6波まじつらたん。ぴえん。
忙しい現代に合わせた2秒でお祭り気分を味わえる仕様にしたので気楽にわっしょいぽちぽち押していってね✨
早速お祝いのお言葉をくださった方々、定型言祝ぎをノリノリで送ってくださった方々、ありがとうございます。あたたかいお言葉に目頭も胸も熱くなっています。おかげさまであと180年は走れそうです。やったー!! 近日中にお返事致しますね。

それにしても20年。20年ですよ。20年…だと…!? なんと!!!!!!!
としか言いようがないのですが、思えば遠くへ来ました。
重ね重ねになりますが、短いようで長い年月、このサイトを心のよりどころにできたのは、作品をご覧くださった方々と「楽しい」という最高に幸せな気持ちをご一緒できたのが一番大きいと実感しております。

ざっと更新履歴を確認しながらこの年月を懐かしんでおりました。うん。何度見返しても10年前のRPG「ロマンシングメガネ」配布、だいぶおかしいね……。なんであんなに弾けてたんです????????

20年も経つと時代も随分変わってきましたね。世はまさにSNS時代……個人サイトをわざわざご覧くださっている方、絶滅危惧種では???? という感じではあるのですが、ホームページは家なのでないと落ち着かないし撤去するのも寂しいじゃん。今も現役サイト戦士の皆様がリンクを繋いでくださっていたり、バナーを貼ってくださっているのを拝見すると、護りたい、そのあたたかさ、そのやさしさという感じで血湧き肉躍るんですよ。(?)
私はいつでもここにいます。思い出したときにいつでもふらりとお立ち寄りいただけたら嬉しいです。
……何を隠そう、サーバー代2年分支払い済みなので、わたくし蒼月の身に何かが起きたとしても2024年2月末まではサイトは確実に残ります 笑
安心してください(?)
冗談はさておき、これからも楽しく何かを書く・描くことを大切にしていきたいです。少しでもそうした気持ちをお裾分けできたら嬉しいな。

開設当初からお付き合いいただいていらっしゃる方々、お元気ですか?
それぞれの守るべき世界が大きく変わり、お話しする機会もめったになくなってしまいました。でも、Twitterなどでお姿を拝見するたび、お話の内容までは理解・共有できずとも、元気なお姿や楽しげに今も輝いていらっしゃる姿に元気と和みをいただいています。愛せなくていいから、ここから見守ってる。愛さなくていいから、これからも末永くどうかお健やかでいらしてくださいね。
いつもありがとうございます。

次は180年後にオープンワールドな「ロマンシングメガネ200」を配布しますので、皆もどうかいつまでも元気で居てくれよな!
うん。新しい20年の幕開けですね。これからもよろしくお願いします。

大遅刻のご挨拶

2022年が早くも1ヶ月が終わろうとしています。1月、行ってしまうのか。2月は嫌だ、2月は嫌だ

新年のご挨拶まっっっったくできていない状態で申し訳ございません。
世の中がまたしてもピリピリ、ざわざわしていますね。手洗いうがい、手指衛生、無理せず休む。やれることをやるだけといってしまえばあれですが、今年もご安全に無理せず過ごしたいですね。
今年も書きたいとき・書いているときの楽しい気持ちを大切に、好きなものをぎゅぎゅっと詰め込んで書いたり描いたりしていきたいです。

実は当サイトは今年3月で20周年となります。妙だな。私が今度の夏で18歳になるはずなのでこの時空、歪んでない?
20年もサイト戦士をしておりますと、やるやる詐欺を働いていることの方が多く、目標について語るのは正直を言いますと、憚られるものがあります。なので、ちょっとだけ。
・兄王子のスペアであることをやめた第二王子殿下と一番星に届かなかったお嬢様。ラグランドとベルマの馴れ初め時代『一番星を待ちながら』本編完結・公開
・『Celeste』本編完結・公開
この2つをなんとかしたい2022年です。20周年記念の魔法が終わる2023年3月にかけて頑張りたいと夢見ております。

また、20周年記念のお遊びとして、“ 世はまさに大個人創作サイト時代 ” の懐かしのどのサイトでもお見かけしたツールを期間限定で設置しようかな〜とグーグル先生に尋ねておりました。
古のサイト戦士らしく、お遊びで懐かしのものを設置するならば、
・カウンター
・キリ番報告ゲストブック
・お絵描き掲示板
・botがお留守番しているチャット
あたりですか。ひえ…。20世紀文明じゃん。
色々調べてみたものの、個人サイト時代から投稿サイト、SNSへと創作者の住処も時代も様変わりしたからか、CGI文明もすっかり様変わりしていて浦島太郎のような気持ちを味わいました。日記CGI,
apeスキン、unico diary、しいペインター、キリ番踏み逃げ禁止、毒舌掲示板マナー……皆どこへ行ってしまったんです? うっ、あたまがいたい! きおくそうしつじゃ!
個人サイトもですが、掲示板などのサイトツールもそちらを快く配布してくださるサイトさんもめっきり減っていてものすごくびっくりしました。行く川の流れ……。
アイコン付きの掲示板みたいなものは期間限定で設置しようかな、と考えています。設置の暁には失われしつつある文明を懐かしんでいただけますと幸いです(?)
あとは、まめに書かれるサイト管理者の日記……かな。ここ数年よりも頻度を上げて、ゆるく綴れたらよいですね。

そして、企画として。
先述の『一番星を待ちながら』の初稿をなんとしても終わらせるべく、こんな野望を抱いています。その名も24時間原稿ソロ討伐。

世の中には24時間で本を一冊作りたもう神々がいまして。
トラブルがない限り、来月の建国記念日付近で4連休が許されます。
神々を見習って、私も4日間の4分割方式になりますが、24時間原稿ソロ討伐をしようと企んでいます。進捗が芳しくないので自分を追い込んでいきます。
一年で20万発虚空を拳で殴り続けた(※フィットボクシング)ものの、若さはないので無理なく楽しくゆる~く4日間×6時間ずつの作業時間を目指したい所存。こんな世の中でなければ、原稿合宿のノリで共にノってくださりそうな方々を誘ったり、お祭りとして文字撃ち作業修羅場配信…も考えたには考えたのですけれど、速度出ない討伐ほど退屈なものはないのでそれはなしです。なし。孤独に耐えかねてTwitterで実況しますね。コートの中では誰もが孤独ですし(?)、初稿討伐完了を目指します。

実は前哨戦で、先週の平日休みに入稿RTAをやり遂げました。
4連休で初稿討伐を確実にキメるには今のうちにどんどんエピソードの種を撒いたり、過去の掌編の検索しやすくしたりする必要がある…

novelmberで書いた掌編をえばーのーとから一太郎に流し込む

見出しが目次かつリストになるの便利だな。どの話に何書いたかわかりやすい

そうだ、入稿しよ♥

めでたしめでたし。元々完結している掌編を一気に整えて入稿しただけなので、音に聞く入稿RTAとは呼べない気もします。でも、ラグランドとベルマの新婚時代の掌編集が! 紙で!! 読めます!
作業中に唐突に閃いて一気に原稿整えて申し込み、入稿・入金キメたというとんでもないイベントでございました…。締め切り20分前に入稿、そのまま全力で銀行に駆け込み5分前に入金しました。自己ベスト更新したんじゃないかなってくらい走りました。やっててよかったロード・オブ・ザ・筋肉!
絶対に句点で終わる奇数ページは今回もミッションクリアしました。強力なセルフ鼓舞起爆剤として、原稿ソロ討伐直前に届く予定です。楽しみ。
届いたらまたこの雑記でもお話ししますね。

さて、そんな二人の結婚を前提に交際する前の時代の本編初稿を書き上げる24時間原稿ソロ討伐ですが、休校休園などで連休がご用意されなかった場合は中止となります。世の中どうか落ち着いてほしい。皆様どうかご武運を! ご安全にお健やかに!

2021年ロード・オブ・ザ・筋肉まとめ

大寒に入り寒さが身にしみるこの頃でございますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
1月が終わろうとしていますね。1月は行って2月は逃げて3月は去っちゃうんだよなあ みつを
……お前にふさわしいソイルは決まった!(?)


Nintendo Switchの「フィットボクシング2」を2021年1月1日に開始してから一年が経過しました。ざっくりと数字で振り返ります。
先に結論から行きましょう。

Q.12ヶ月、運動を時々サボったりしていたけれど体重は減ったの?
A. 初日の1月1日から12月31日を単純比較すると-3.15kg減りました。
ちなみに本日2022年1月23日現在、もう少し落ちて-4.05kg減っております。実験成功です。体重は運動で減少可能である。科学の力で証明できました。

目標だった健康診断の10月の記録を振り返りますと、去年より体重4.1Kg減、腹囲4cm減達成できました。健康診断の直前、仕事がヤバすぎてごはんの代わりに頂き物のレーズンバターサンド(暴力的なカロリー)で食いつないでいた時期があったのに増やさずに減らせました。
リングフィットくんの豆知識で「筋肉がつくと痩せやすく太りにくくなるのだ!(大意)」ということを教わりまして。あのとき助けた筋肉のおかげかもしれない。具体的にいうと2~3月頃の毎日絶対に歩数ダメージ12000を目指していたあの頃の私に助けられました。さんきゅーベルナルド。
ただ、ボディスコア見ると、骨量が減っているのがとても気になるのでどうしたら増やせるのかが課題かなあ。ビタミンD! カルシウム! そうだ、日光浴びようってコト!?

★2021年一年間のフィットボクシング記録
▼1~4月


▼5~8月


▼9~12月

8月、どうした!? 生きてた?
COVID-19第5波で仕事ヤバすぎた夏でしたね。\ニンゲン滅! ニンゲン、カエレ!!/ \職場以外のニンゲンという生き物と会話したくねえ~!/ \人の心どこ…ここ????/ という気持ちで生き長らえたそんな夏でした。唾液によるPCR検査はですねえ、検査30分前には禁飲食となるため健康なときでもスピッツに7割溜めるのマジで大変なので況んや体調不良時をや。鼻に突っ込んで行う検査は爆速らしいよ。痛いらしいけど。
皆さんどうか検査を受けずに済むようにどうかお健やかにご安全にお過ごしくださいね。夏休み2日目、職場に猛暑の中呼び出されて検査実施するイベントが起きて泣いた僕より。

★2021年間の変動
▼フィットボクシングでのグラフ

▼Mi Fitのデータによるグラフ

平均消費カロリーは運動のみだけでなく、起きて寝るまでの分込みでMi Fitくんがカウントしたカロリーです。
最初の3ヶ月間めちゃめちゃ頑張ってるな? えらい! えらすぎて寺が建つレベルだ。第4波、第5波で仕事がどんどんヤバくなり、運動に回せる元気が目減りしたな~としょっぱい記憶よみがえりますね。どんどん平均消費カロリーが減っているのが丸わかりだぜ。めげないしょげない泣いちゃダメ!

で、サボりつつでもフィットボクシングくんで185日間パンチを打つとですね。


なんと虚空を204615発殴れてしまうという知見を得ました。これは大発見ですよ。サボりつつではあったけれど、年間を通して何かを継続できたというのは良いものですね。そうか。20万発殴ったのか。虚空を…。


一方、リングフィットアドベンチャーはといいますと、


ちなみに本日2022年1月23日現在、ワールド16を走っています。
腕の力で何かをしながらクライミングしたりパラシュートしたり、ボスが投げてくる木箱を空気泡で壊せというアクションがすごく苦手でものすごく疲弊するため、それに関しては代わりにボタン押して乗り切るモードに変更しました。罪悪感といいますか、物足りなさはあるので、ボタン押すのに合わせて踵を上げるアクションをしています。ゲームとしては何の足しにもならない動作ですが、Mi Fitくんが燃やしたkcal計上してくれるから良いのだ。

★ざっくり感想と今後の目標
フィットボクシングとリングフィットを続けたこと、活動量計と連携アプリMi Fitでの記録を活用し続けたことで、「毎月この時期は体重が増えやすい・減りやすい」「仕事で歩数がこのラインを超えると帰宅後に運動に回せる残りの体力は少ない」など自分で分かるようになったのはとても大きな収穫でした。
首から鎖骨のラインは相変わらずくっきりはっきりしております。腹筋はまだバキバキムキムキはしておりません。寒い日でも少し歩いたり身体を動かすだけですぐに身体が温まるようになったので体質や代謝が改善されてきたのかもしれません。
仕事の忙しさと月一恒例のホルモンやらPMSやらがなんとかで合わせ技で更にてんやわんやするときは運動を無理にやらず、潔く休むようにしています。ですが、そのてんやわんや期が明けたときに打つフィットボクシングのワンツーは最高に良い……。サイコー! 心が洗われる。
この一年で身体を動かすとすっきりして楽しいことを思いっきり実感できましたし、何よりも肩こりが解消されたのが大変良いです。運動が苦手な方にもフィットボクシングをお勧めしたい。6分や10分からでも始められますよ。お前もボクサーにならないか?(?)

目標については、当初の体重目標-3kgを達成できたので、これ以上は特には目指しておりません。あと1kg減できると、いわゆる理想体重圏内に突入できるそうなのですが、高望みはせず、このままキープできたらいいな~という意識低い構えです。細々とゆる~くこの運動の習慣を継続したいものです。

(1月25日追記)1日平均240kcalほど運動でカロリー燃焼をキープできたらと考えています。例えば仕事や運動前半パートのリングフィットアドベンチャーでのバトルで疲弊したときは、後半のフィットボクシングは軽めの18分に設定し直すなど、ゆるゆる・楽しいを大切にやっていきまーす!

長い記録にお付き合いいただきありがとうございました。
雑記の記事にするのは今回で一旦終了します。何故って自分自身をコンテンツにするのって面白くないからNE☆ 死海文書にも古事記にも聖書にも書いてある! ない。次に書くとしたら、リングフィットアドベンチャーをクリアできた時にしますね。夏くらいまでには火山にこのリングを投げ捨てに行ける…といいなあ。始めたからには一度はエンディングを見納めたいな。
己のモチベーションとして運動した際にはこのTwitterアカウントで呟いているので、何かの折には生存確認代わりにご覧ください。
重ね重ねになりますが、ご覧いただきありがとうございました。

サイトURLが変更となりました

お久しぶりです! 蒼月です!!
生きてます!!!!!!!!
書くことに困ったらエクスクラメーションマーク8個くらい付けておけって古事記にも書いてある。ない!!

重い腰を上げてサイトを常時SSL接続対応化しました。
サイトからリンクを繋いでくださっている方は、気がついたとき且つ、お時間とお心に余裕ができたときに新しいアドレスのhttps://azurebird.net/に変更いただけますと助かります。
旧URLにアクセスした場合でも、新URLのhttps://azurebird.net/にリダイレクトするよう設定しているので特に困ることはない…はずです。

サイト内の各所修正に合わせて、リンク集もいくつか修正をいたしました。
活動終了された方や近年サイトが活動していない・創作活動されているご様子がみられない方のリンクを外しております。長い間、活動お疲れ様でした。そして、煌めく素敵な作品をありがとうございました!
年数を経て興味ジャンルや界隈が大きく異なってお話の深い部分までは理解できないまでも、Twitterで元気な呟きをお見かけしてはひっそりと和んでおります。末永くお健やかにご安全に楽しくお過ごしください! 愛せなくて良いから遠くで見守ってる。

時代に逆行しているのか、追いついているのか今ひとつ謎ですが、大SNS・大投稿サイト時代の昨今でも、自分だけのお城があるのはやはり良いものですねえ。しみじみ。皆で個人サイトのゲストブックに足跡付けたりキリ番踏みに行ったりして、センチメンタリズムを感じたい秋の夜です。

『Celeste』と短編を未だにレスポンス対応させていないのが我ながら頭の痛いところです。少しずつ手入れしていきたいです。いやしかし、全部WordPressくんに放り込むのはなあ……。らくがきはそれもありといえばありかな。うーん。
遅筆故に作品数はめったに増えませんけれど、作品毎にその作品らしいカラーやテイストの違うレイアウトにしておきたい、いにしえのサイト戦士心……。

この秋、とてつもなくAzure BirdなURLとなりました。改めてよろしくお願いします。

近況。
仕事が人手不足で更にギアを上げてきたことでてんやわんやレベルが跳ね上がり、仕事後に運動する元気がないです。えーん。力が! 仕事を滅ぼす力が! ほしい!!!!!!!!
今年の健康診断は倒しました。後日詳しく書きますが、去年より体重4.1Kg減、腹囲4cm減達成しました。筋肉は裏切らないのだなあ。歩数ダメージはおかげさまで仕事のせいで毎日8000歩超えてますが、フィットボクシングでパンチ打ったりリングフィットアドベンチャーはできていないのでそろそろ僕の方が筋肉を裏切りそうな展開です。あわわ。