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潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「本気出して考えてみた」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編「本気出して考えてみた」(鉢屋三郎と)公開

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アドベントカレンダー企画、6日目🍃

本日更新分は、鉢屋三郎くん友情出演ギャラなしでお送りしました。この小説が、夢創作2作目にあたります。次回で「本気」について答え合わせがあります。
例によって例の如く、お気に入りの部分を。

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「痛い」
 もう一つ呟き、とりあえず痛みを紛らわせようと、周囲に視線をめぐらせた。できたてのから揚げ定食を抱えた同級生が、あきれたような表情でこちらを見つめていたのが、目に入った。
 ちゃ、と右手を上げ、彼女はその同級生に笑いかけてみせた。

「鉢屋くん」
「いいえ不破です」

 なにやら半眼で彼が、返事をしたが、それは無視した。
 少女はひらひらと右手を振る。
「またまた。ご冗談を。五年ろ組不破雷蔵くんの顔を借りた変装の名人、同じくろ組の鉢屋三郎くんじゃないですか」
「何だその説明的口調は」
 胡乱げにこちらを見やる相手に、真顔で告げてやる。
「一年は組のよい子達の真似です。それ以上でもそれ以下でもありません」
「は、流行ってるのか?」
「たぶん明日の午後くらいには…………流行るといいですね」
 なぜか疲れたような目つきをして相手がうめいた。
「何だか上月と話してると、もう何もかもがどうでもよくなくなってくるよな。能天気な顔してる割には、俺と雷蔵を見分ける率そこそこ高いし」
「どういたしまして」
「いや、褒めてないから」


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同学年の五年生との関係性書けて楽しいなあ~という思い出があります。鉢屋くんにはいつもだいたいこんな役回りさせてました。いつもすまないねえ。ごほごほ。
潮江先輩の従妹ちゃんは、ギンギンにくの一している子ではないので、鉢屋くんの変装を見破る勘の鋭さは持っていません。見分けられない率も高い。
「もう何もかもどうでもよくなってくる」というのは、彼女と会話するとつい“あの学園一ギンギンに忍者している優秀な六年い組の潮江文次郎先輩”の顔がちらついて身構えてしまうが、この従妹殿があまりにも残念なほど脳天気すぎるので思わず身構えてしまったことが何もかもどうでもよくなる……みたいな脱力からくるものですね。

本気出して考えてみた...

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