memo

memo
潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「回り道 帰り道」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編「回り道 帰り道」(食満留三郎と)公開

20251214205849-admin.jpg

アドベントカレンダー企画14日目は、vs食満先輩でした🍃


🐲.。oO( 好きなフレーズ発表ドラゴンが 好きなフレーズを発表します ) 
🐲˗ˏˋ みんなの好きなフレーズも教えてください!! ˎˊ˗

********

「あ」

 灰色だった世界に唐突に緑色が割り込んできた。まばたきを繰り返す。草色の装束に身を包んだ見慣れた長身が立っていた。
「おう。文次郎んとこの」
 こちらの姿を認め、食満留三郎は何の気もなしに近寄ってくる。伽夜はぴたりと動きを止めた。けれども、すぐにへらへらと笑みを浮かべながら、そのまま後ろへ下がる。
「こんにちは。食満先輩。さようなら」
 驚きを含んだ視線は、すぐに怪訝な色へと変わる。彼は柳眉をひそめた。
「お、おう。なかなかのご挨拶だな。……迷子なら案内するぞ?」
「けっこうです」
 ぎこちない笑みを貼り付けたまま即答した。顔を正面に向けたまま、あたりへと意識を集中させる。


********

拙者、忍たま・楽乱の挨拶を元気にできる良い子たち大好き侍と申す。お約束に則り、潮江先輩の従妹殿もまた挨拶をちゃんとする良い子です。
潮江先輩と食満先輩がの二人がそろうと喧嘩が始まるのもまたお約束ですが、忍術学園の上級生ほど危機管理の高さ故に処世術として避けるのではないかな、と。
下級生に優しい食満先輩は、自分がお兄ちゃんたちに可愛がられてきた弟だからこそ、その優しさが自然と身について、下級生たちにも息を吸うように手を差し伸べることができるのかもしれませんね。

回り道 帰り道...


「いいねボタン」ワンプッシュやWaveboxからの絵文字エールをエブリデイエブリタイムお待ちしております。
それでは、また明日よろしくお願いします。明日から5日間は、五年生との小品集『小さい秋、みつけた』より再公開していきます。トップバッターは鉢屋くんです。それぞれの秋、楽しんでいただけますように。
潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「本当にあった怖い話」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編「本当にあった怖い話」(摂津のきり丸と不破雷蔵と鉢屋三郎と)公開

20251213214732-admin.jpg

アドベントカレンダー企画13日目🍃
いかがでしたか? 本当にあった怖い話。(ガッカリまとめサイト構文)
原作24巻ネタを拝借したほんこわでした。本好きの方は怖いというよりも泣いちゃうんじゃないかな。原作で初めて読んだとき、でっかい悲鳴出た思い出。不幸な事故でしたね。

🐲.。oO( 好きなフレーズ発表ドラゴンが 好きなフレーズを発表します ) 
🐲˗ˏˋ みんなの好きなフレーズも教えてください!! ˎˊ˗

********

 机の上にあったはずの山が遥かに縮んでいた。反対に雷蔵先輩と伽夜先輩の分の山が、それぞれその背丈をぐんと伸ばしている。
 伽夜先輩は、きょとんとまばたきを返してきた。
「どうかしました?」
 観念して、おれは吸ったままだった息を静かに吐き出した。残りわずかとなった山の一冊目にぐっと手を伸ばす。
「……いえ。伽夜先輩が珍しく自力で図書室ここに辿りつけたお祝いにとっとと終わらせてみてもいいかな、って思いました」
 先輩は大きな目を更に丸くする。けれども、それ以上は追及しようとはしなかった。ただ静かに微笑むだけだった。


********

拙者、忍たま・楽乱の上級生が下級生に隠さず見せてくれるやさしさ大好き侍と申す。読み返していてこのくだりには我ながらにっこりしました。
一人称で書くのが大の苦手ゆえ、三人称視点で書き続けているのですが、このお話は、きり丸くんの一人称で進めていて珍しい。

本当にあった怖い話...

「いいねボタン」ワンプッシュやWaveboxからの絵文字エールをエブリデイエブリタイムお待ちしております。
それでは、また明日よろしくお願いします。明日は9年目のプリンス先輩と対決回です。
潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「何が出るかな 何が出るかな - とんでもない話」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編「何が出るかな 何が出るかな - とんでもない話」(鉢屋三郎と)公開

20251212221858-admin.jpg

アドベントカレンダー企画12日目です🍃

伽夜ちゃん不在回。次回に続く!

🐲.。oO( 好きなフレーズ発表ドラゴンが 好きなフレーズを発表します ) 
🐲˗ˏˋ みんなの好きなフレーズも教えてください!! ˎˊ˗

********

「そこまで否定されるとかえって怪しいとは思わないか、上月?」
「いいえ。全く。これっぽっちも」
 即答だった。
 眉目秀麗と名高い作法委員会委員長に真正面から辛辣に言ってのけるあたり、彼女も一応くのたまなのだな、と思う。


********

昨日の「今日の当たり目」の裏話でした。
珍しくくのたましていると評価してくれた五年ろ組の鉢屋くん is いいひと。
初恋エピソードではなく、「いつも一緒に遊んでくれる文次郎ちゃんお嫁さんになったらずっと一緒に遊んでくれるに違いない」と思い込んだ小さい子どもあるあるエピソードでした。鉢屋くんがぞっとしているのは、潮江先輩の女装実習のすがたを思い出してしまったからですね。かわいそう。ランチタイムになんという悲劇。

何が出るかな 何が出るかな - とんでもない話...

「いいねボタン」やWaveboxからの絵文字エールに元気を頂戴しております。
それでは、また明日よろしくお願いします。
潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「何が出るかな 何が出るかな - 今日の当たり目」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編「何が出るかな 何が出るかな - 今日の当たり目」(潮江文次郎と立花仙蔵)公開

20251211205706-admin.jpg

アドベントカレンダー企画11日目をお送りします🍃

伽夜ちゃん不在回。次回に続く!

🐲.。oO( 好きなフレーズ発表ドラゴンが 好きなフレーズを発表します ) 
🐲˗ˏˋ みんなの好きなフレーズも教えてください!! ˎˊ˗

********

「お前の可愛い可愛い従妹殿ならば、そんなつまらん冗談を口にしたことがあったんじゃないかと思っただけだ」

「……ねえよ」
 大きな嘆息と共に吐き捨てられた。文次郎は、あからさまに憮然とした表情を返してくる。
 彼の一つ年下の従妹殿の話題が上った時に浮かべるいつもの表情であった。従兄妹殿の話題が上ると、彼はいつもこうして無理やり話を終わらせるのだ。必要以上に彼女の名が話題に上らないように。不必要に彼女を傷つけることがないように。何とも不器用な守り方である。
 ――本人に自覚はないようだが。
 どうにも面白くなくて、フンと鼻を鳴らす。


********

拙者、普段自他共に厳しい人がふとした拍子に見せてくれる不器用なやさしさ大好き侍と申す。
今回も他者から見た潮江文次郎と上月伽夜の関係性を描いた回でした。文次郎なりの妹分を守る方法なのです。優秀な文次郎が話題に上るということは、伽夜が比較されることも自ずと多いのだろうな、と。伽夜が引け目を感じないよう、窮屈に感じないようにさっさと話をぶっちぎる文次郎ちゃんなのでした。まっすぐな文次郎は、本人のいないところで噂にすることを嫌がりそうです。
昨日にも話したことのリフレインになるのですが、い組の子は誰よりも生真面目で努力家で、でもちょっと不器用で、頑なで。一年い組、二年い組の子達がその善性を大事にしたまま成長すると、今の六年い組の潮江先輩や立花先輩のようなお兄ちゃんになるのではないかな、と。

何が出るかな 何が出るかな - 今日の当たり目...


「いいねボタン」やWaveboxからの絵文字エールに身も心もぽかぽかしております! 残り14日間のアドベントカレンダーもどうぞよろしくお願いします。
それでは、また明日。
潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「二律背反する感情の狭間で」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編掌編「二律背反する感情の狭間で」(能勢久作と摂津のきり丸と)公開

20251210211523-admin.jpg

アドベントカレンダー企画10日目🍃

シリアス回(当社比)でした。
五年間ずっと追いかけてきた従兄殿が卒業する、というのは、ずっと当たり前であった日常の終わりを意味しますよね。胸にぽっかり穴が空くような、喪失感があるのではないかな。


🐲.。oO( 好きなフレーズ発表ドラゴンが 好きなフレーズを発表します ) 
🐲˗ˏˋ みんなの好きなフレーズも教えてください!! ˎˊ˗

********

 うなずいた彼女の瞳が揺れていたのも見なかったふりをすることに決めた。

********

他者から見た潮江文次郎と上月伽夜の関係性を描いた回でした。
わちゃわちゃは控えめで、どの文章にも思い入れがあるのですけれど、一つだけピックアップするならばやっぱりここかな。い組の子は誰よりも生真面目で努力家で、でもちょっと不器用で、頑なで。二年い組の子達がふとした拍子に見せてくれる不器用なやさしさ、大好きです。

二律背反する感情の狭間で...

「いいねボタン」からのエールをどうもありがとうございます! 本日付で無事にアドベントカレンダー10日目を迎えました。残り15日間もどうぞよろしくお願いします。
それでは、また明日。
潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「いつも来た道 いつか来る道」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編「いつも来た道 いつか来る道」(潮江文次郎と)公開

20251209220112-admin.jpg

アドベントカレンダー企画9日目🍃

昨日分との温度差よ……。六年生と五年生。一年の差は小さいようで決して埋まることのない大きな差。

好きな部分発表ドラゴンいきます。

********

「大丈夫ですよ? 私はもう子どもではありませんから。……一人で、歩けます」

 そっと。馳せるように息をつく。それでも、瞳は僅かに揺れた。相手にだけは悟らせまいと、強く、手のひらを握り締めた。

「……そうか」
 口を噤んだ彼女の頭を、のびてきた指がくしゃりと撫でた。
 文次郎がほんの少し目を細めたのが分かった。自身の眉が少しだけ下がっていくのも。

 ――ああ、気付かれた。

 頭の片隅で、ぼんやりとそんなことを思った。


********

従兄の文次郎ちゃんは全部まるッとお見通しシーン。従妹の伽夜ちゃんは妙なところで頑固なので置いて行かれる寂しさは吐露しないのですけれど、お兄ちゃんにはばれていますよ。

先日放送された尼子先生プロット回「方向オンチはどこから?の段」

富松くんが方向音痴ズに向けて仰ったこのお言葉
「方角をいしきしない人は
がんこなんだってさ」
を思い出して嬉しくなりました。
決断力のある方向音痴・無自覚な方向音痴・帰巣本能はある方向音痴がそろうお話、アニメでお当番回あったら嬉しいなあと夢見ています。毎回全員そろわずに終わるオチとみた。


いつも来た道 いつか来る道...

「いいねボタン」からの応援をどうもありがとうございます。何度でも押していただけると大変喜びます。
それでは、また明日。
潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「行く方知らず」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 掌編「行く方知らず」(潮江文次郎と)公開

20251208203456-admin.jpg

アドベントカレンダー企画、8日目!🍃

本日更新分は、従兄の文次郎ちゃんと伽夜のママ上と!回でした。原作37巻や劇場版『忍術学園全員出動!の段』でお馴染みの宿題入れ替わり事件回です。
……文次郎、やはり何らかのコンプラに触れていそうなじゃいあんになってますね。ちなみに文次郎の父方の叔母(文次郎パパの妹)が伽夜の母です。
恒例のお気に入りの部分、抜粋失礼します。

********

 たまらず、文次郎が叫び返した。
「こら! 卑怯だぞ」
 半眼のまま紗耶は相手を見上げた。吐き捨てるように、言ってやる。
「フッ。何とでも! 使えるものは何でも使う。それが忍者です」
「こんなときだけ忍者しやがって……」


********

この二人の関係性が如実に出ている。
この頃の方が現在よりもアクションが登場するシーン真面目に書いているな、と読み返していて思いました。(作文)


行く方知らず...


「いいねボタン」からの応援をどうもありがとうございます。ファイル修正や宣材作り作業の励みになっています。
それでは、また明日も試合をどうぞよろしくお願いします。