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潮江文次郎の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』「結んで 開いて」更新
潮江先輩の従妹友情シリーズ『曖昧な約束』- 小品集『さよならの手のひら』より掌編「結んで 開いて」(潮江文次郎先輩と)公開

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握りこぶし。差し出された手のひら。縋り付いた手。ほどいた手。
アドベントカレンダー企画21日目も潮江文次郎先輩をお送りしています。潮江先輩ご卒業記念に寄せた小品集『さよならの手のひら』より1本ずつ蔵出し中です。🌸


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🐲.。oO( 好きなフレーズ発表ドラゴンが 好きなフレーズを発表します ) 
🐲˗ˏˋ みんなの好きなフレーズも教えてください!! ˎˊ˗

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「ばかたれ」
 ぽすん。額に硬い何かを押し当てられた。
「?」
 思わず目を閉じた伽夜は、文次郎の袂を離して額を押さえる。指の間から文次郎が、菓子の包みを持ち上げるのが見えた。

「なんて情けない顔してやがる。……っとに伽夜はばかだな」

 文次郎はやけに大きな声音で告げてきた。
「あのな。今生の別れじゃねぇんだから。休みになったら飽きるくらいまた遊んでやるよ」
 文次郎の目線が先ほどよりも近い。気のせいでなければ、少し眉の力を抜いているようだ。
「それに時々――本当に時々だけど、新しく覚える遊びも文で教えてやる」
 それが笑みだと気づいたのは、こちらの目線に合わせて彼が身体を折るようにしてくれていることを知ったのと同時だった。

「だから、おまえも返事を書くこと。宿題だ」
「……しゅくだい?」


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この小品集はすべてセットでお読みいただきたいお話です。思い入れが強い作品なので、胸がいっぱいで何も言えないぜ……。そのため、引き続き、書いた当時の始末書原文ママ失礼しますね。

「たゆたうひとひら」について
思い出一本目のテーマは「掴む」でした。文次郎、忍術学園に入学するの段。
あんなにも慕っていた“いとこの文次郎ちゃん”が急に遠くへ行ってしまうというのは彼女にとって、天地がひっくりかえるような出来事だったんです。

文次郎ってとことん不器用な子だからさ、許しておやりよ、と書いている途中何度も思いました。(笑)



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小品集『さよならの手のひら』とリンクしている「二律背反する感情の狭間で」もご案内いたします。
二律背反する感情の狭間で...

たゆたうひとひら...

結んで 開いて...


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繰り返しのアナウンスですが、12月20日から最終日25日までは潮江先輩卒業記念に寄せた小品集「さよならの手のひら」から一つずつ蔵出ししています。楽しんでいただけますように。それでは、また明日お会いしましょう!