『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』第4話のこぼれ話

1月15日に第4話「望んで得た恋、望まずして落ちた恋」を更新しました。
引き続きヘンリーのターンです。

▼ 続きを読む

本編の折り返しに当たる回です。不幸な玉突き事故の見本市こと、令嬢たちのめくるめく恋のどきどき☆トライアングル☆キャットファイトの真相をお送りしました。
ヘンリーの同僚の二人は、お仕事も推し事も恋もがんばるおねえさまたちでした。推しが今日も元気でご飯が美味しい! そんな二人のおねえさまです。相手の好きなところが丸かぶりで、彼のまるでダメなところに絆されつつもカッとなって爆発した二人はこれからとても仲良くなれそうです。そこには戦友じみた絆がある。
このお話の推敲中、ゲーム「オクトパストラベラーズ大陸の覇者」でアルティメットヤバババハムートな劇作家を刮目してしまい、あわあわした思い出があります。
当方の劇作家もやっていることはアレだけど、みんな元気なのでオーケーですよね? ね?
……巻き込まれて呪われてましたね。ごめん。

タイトルはシェイクスピアの『十二夜』で登場する「Love sought is good, but given unsought, is better.」の訳でいっとう好きなものをお借りしました。アポクリファの訳は最高ですありがとう、ありがとう。
ヘンリーとイザベルの二人の恋のテーマの一つです。こちらについてももう少しこぼしたいのですが、次の第5話込みになってしまうので、また次回改めて。掌編を用意しなかったのも次の第5話まで通してお読みいただきたい事情があります。なろうさんちは途中で章を分けて同時に更新することができない知見を得た…。

ヘンリーがとても頑張った回でした。お疲れ様! 殿下はいい子だねえ。可愛いねえ。
お声いただくまで、殿下と護衛がtake3まで台詞チャレンジしていることに自分でも気づきませんでした 笑

寡作とはいえ、過去にもちょいちょい魔術師を書いているのに、一話分で一番働いている魔術師が王子様なのは我ながら面白いなと思いました。(?)

▼ 閉じる

お読みいただいたり、拍手でぱちぱち応援いただいたり、ありがとうございました。元気をいただいています。
次回第5話は1月22日(金)21時に更新いたします。次回も殿下のターンです。よろしくお願いします!

『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』第3話と掌編のこぼれ話

1月8日に第3話「ヘンリー殿下とタイニー・ベル令嬢」を更新しました。
ヘンリーのターンです。
5話までで一話だったのですが、長くなったため切りの良いところで3分割した経緯があります。今回は少し短めなのはそうした事情があります。次とその次も殿下のターンです。

掌編でも本編でもずっとイザベルが呼ばれていた愛称「タイニー・ベル」の由来について殿下がついに振り返ってくれましたの巻。殿下はいい子だねえ。可愛いねえ。
特別な愛称で呼び合う特別な関係がとても好きだ、とこのシリーズで思いを強くした次第です。『先生と番犬』でポチ左衛門をみんなが「ポチさん」と呼ぶのも、小鶴を叔父である侘助が「こづさん」と呼ぶのも私の趣味全開ですね。他にも親子間での子から親に対する「おとうさん」「おかあさん」やきょうだい間の「おにいさま」「おねえさま」呼びだけでもニコニコできてしまいます。呼び方一つでにじみ出るお互いの関係性や情の深さが好きなんです。
そうでしたそうでした。この王国では、イザベルは王妃様の名前にもあるくらいポピュラーな名前です。同様にヘンリーも広く親しまれて名付けられる名前だったりします。ヘンリーが兄王子たちから「ヘンリー・ロー」とミドルネーム込みで呼ばれているのはそうした理由です。

イザベルもヘンリーも触れ合う人々は二人が就学するまで両親やお兄ちゃんの関係者である年長者が多く、たいていの年長者は小さなお嬢さんと末の王子様に親切なので二人とも愛嬌たっぷりにおっとり健やかに育っています。お兄様・王子様ぶりたいヘンリーにお兄ちゃんズもさぞかしニコニコしたことでしょう。

殿下はイザベル父を冷静だったと振り返っていますが、オーキッド先生は娘が絡むとだいぶポンコツになるのことはいつも通りなので確かに冷静なのかもしれないな……と3話と掌編を読み返していて頷いてしまった。いや、しかし、この殿下、2回も評しているのでだいぶ慌てている気もするな。
落ち込む殿下も侯爵も大好きすぎて掌編「お父様は贈られたい」「お嬢様は贈りたい」を書き下ろしました。

本編では絶賛呪われ中なので(?)あまり触れる機会がなかったのですが、イザベルは本編開始前の秋に最終学年に進級しています。本編軸では最終学年の春です。夏に卒業し、秋にヘンリーと結婚予定です。Twitterで連載していた前日譚贈り物大作戦の間に年が明けているので、お兄様が「秋なんてまだまだ先だ」と言っていますし、お母様も「秋なんてあっという間ですよ」と言っています。

このお話でもヘンリーがだいぶ語っているので第3話についてはこんなところかな。おっとり末っ子王子様風味が出て「いい子だねえ、可愛いねえ」と眺めるたびに一人で悦に入っている宣材です。次の宣材が本日現在でしっくりきていなくて右往左往しています。

次回第4話は1月15日(金)21時に更新いたします。殿下がとてもがんばっている回です。よろしくお願いしまーす!

『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』本編第2話と掌編のこぼれ話

1月1日に第2話を更新しました。
お嬢様と王子様要素をぎゅっと詰め込んでみたのですが、お味に出ていますでしょうか……? めったにできないおめかしと美味しいごちそうにイザベルがわくわく胸をときめかせていたように、私自身わくわくどきどきしながら書いた回です。
やっっっっっっっっと第二王子殿下のお名前をお披露目できました。Twitterで書き続けていた掌編でも明かさなかったのは、名前が長いからです。ヘンリー・ローと合わせて表記すると文字数取られちゃうのでずっと次兄もしくは第二王子呼びとしておりました。本編で出したので今後は思い切り出せますね。こぼれ話をひとつ。第二王子殿下は娘を持つ父親という生き物にレベルアップしたのであの頃のイザベルパパの気持ちが分かるようになっています。

掌編「公然の秘密」は公開前に書き下ろしたものです。叔父様と姪っ子、ふたりはなかよし。
おはなしのなかでイザベルとヘンリーはすれ違ってはいないのですけれど、焼き餅をそれぞれが焼くことがあってもいいよね。可愛いねえ、いい子だねえ。(?)

おはなしに全部託した・託せたのもあって他に語れることはないような気がしてきたぞう。困ったな。
宣材作り楽しかったけれど、迷いました。
▼最初に作った宣材

▼もっと力を出せるはずだ!と心の中で教官に叱咤激励されリトライした宣材

おめかしするイザベルに合わせて宣材も思いっきりおめかしするドン! プリティでキュアキュアな感じにするドン! もう一回遊べるドン!した結果が今回のキラキラした感じの宣材(この記事の一番上のもの)です。次回以降のハードルが上がってしまった、そんな気がします。

この回は夏ごろに書き上がっていたのですが、やっと世に出すことができてほっとしています。楽しんでいただけますように。
次回第3話は1/8(金)21時に更新いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

こんにちは2021年

あけましておめでとうございます。
昨年もお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は大変な世の中だったという挨拶になってしまうのが趣深くもちょっと胸にも刺さる話ではあるのですけれど、今年もよく肉を焼きアイスを食べ、よく寝てよく働く一年でありたいなと思います。
あと細々とものを書くことを続けて行けたらなと思います。「その140字は掌編に昇華せよ」「明日何書いて生きていく?」を合い言葉に生きよう。

以下、とてもとりとめもないことを。
さて、年末年始休みが終わろうとしている夕方でございます。迫り来る現実にゴゴゴゴ……と擬態語を口にしてしまう。そんな三が日ラストです。
自分が無症状なだけで日々の通勤で毎日新鮮なあれを自分も仕入れてはばらまいているのだろうなという気持ちでもいますし、普段顔を合わせない人との会食はやめてくださいおねがいしますとのお達しもあり、実家にも帰らず、友人とも会わず、特に出かけるということもなく、ひっそりと過ごしたお休みでした。初日にみかんとおもちと野菜を買い求めに出かけたくらいかな。あとは部屋で籠もっておりました。元々引きこもるの大好きサイコー!!と快哉を叫ぶタイプなので特にどうということもなく過ごした5日間でした。

▼年末年始休みの振り返り
31日の夜は「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」を鑑賞しておりました。
アイドルに課金するの人生で初めてだな~と軽い気持ちで見始めたんですが、途中から襟を正して正座しました。
あの曲もこの曲も嵐だったんだなあ、時代に寄り添っていたんだなあと最終幕で発見するというレベルの知識のなさでしたけれど、うん。とても楽しかった。彼らの言動一つ一つもきらきらしてた。しかしながら白スーツあんなにもパリッと着こなせる30代すごい。アイドルすごいねー! ありがとありがと! 「Happiness」からの「感謝カンゲキ雨嵐」の流れでぐっと熱いものがこみ上げました。彼らは21年間時代の嵐であり続けてくれたんだなあ。
あと、挨拶で「夢の続きをいつかまた(大意)」というようなことを仰っていて、その時の彼らの瞳も言葉もきらきらしていたのがとても印象的でした。文句なくアイドルだった。走り続けてきた彼らの姿を、軌跡を同じ時代にリアルタイムで見届けることができて良かったなと心から思います。お疲れ様とありがとうの気持ちでいっぱいです。

お休み中はこの他にドラマ『岸部露伴は動かない』を全3本、アニメ『月刊少女野崎くん』を3話まで観てわくわくニコニコしてました。
人もすなるいみじかりし物語読みてえなと、気軽にキラキラときめきスターを摂取できそうな少女漫画読んでみるか~、と『ふしぎの国の有栖川さん』全巻を読み返して\野宮くん育ちが良い!!/ \野宮くん紳士の中の紳士……/ \菅谷くん良い奴!!!!/と床を転がったり、『ある日、お姫様になってしまった件について』を読み返してクロード(パパ)に「おもしれー男だ」と首がもげるほど頷きイゼキエルくんに\育ちが良い!!!!/と叫んだり、『ゆびさきと恋々』を読み始めて、ヒロイン雪ちゃんの可愛さにきゅんきゅんしては、ヒーロー逸臣先輩に対して\雪ちゃん泣かしたら絶対に許さん…許さんぞ……/と雪ちゃんの後方モンペとなっていました。
また、市営グラウンドを毎日一時間歩いているという父の話と、前述の露伴先生の劇中の台詞「僕が鍛えている漫画家で良かったな!」のシーンに衝撃を受け、switchの「フィットボクシング2」をはじめました。スタンドと遭遇するなどの有事の際には是非とも「私が鍛えている職員で良かったな!!」と吐ける人間になろうと思います(?)
……いや、初日の肉体年齢69歳に大変ショックを受けたので「とりもどせ、すべてを。」という持って行かれた弟を取り返す気持ちで身体動かしたいです(??)
しかしながら、リズムを全然取れず、一通りのコース後に自主的に行っているラジオ体操第一・第二と首の体操の魂に刻まれたレベルでの安心感すごいなあと思いました。なるほどこれが実家のような安心感……。
お休み終了時って幻のように消えていくお休みへのちょっぴりの寂しさと共に何か成せたのだろうかみたいな自問自答してしまいがちなんですが、今回は「上腕の痛みは……消えない!?」となっていて面白い。

あと、他には『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』の作業中によく聴いていた音楽をじっくり聴き返して、どこが好きなんだろうとメモを取っていました。テーマ曲にしていたというわけではもちろんなくて、好きなメロディーなんだなと実感した次第。執筆中は耳は歌詞を拾えない性質なので好きなメロディーばかり集めた雑感です。見事なオタクラインナップです。
・坂本真綾さんの「独白
01:43あたり「正しくありたいと願うほどの~」付近の音がすごく好き。

・LiSAさんの「
00:40あたりの「このまま続くと思っていた」付近から少しずつ盛り上がっていくところがね、よい…とてもよい。

・Stella Magna/グランブルーファンタジーの「ラスト・グローミング
……これは一番苦手な土属性でエウロペ様に挑んで古戦場の準備したあの頃の思い出が蘇って胸がとても痛くなる曲ではあるんですが、それは置いておいて。とてもメロディアスで美しいバトル曲です。00:55付近からヴァイオリンがほぼソロパートになるところにありがとう…と拝んでしまう。02:18から始まるギターとヴァイオリンの掛け合いも好き。

・ベリト様の「永遠意光~Twilight
メギド72のイベント「死を招く邪本ギギガガス」でラストの台詞の代わりにこの歌を流してきた運営はメギドラル。……寿命の異なる種族同士の友情の物語と一言では片付けたくない好きなイベントで思い出補正ももちろんあるのですけれど、歌詞だけでなくメロディーも素晴らしいのです。02:35のメインパートに重ねてくるメロディーがすごくずるくて好きです。胸が焦げる。作業中はインストの方をもっぱら聴いていました。

・伊藤賢治さん「緋色の邪星(室内楽版)
サガスカーレットグレイスのティザーサイトで流れていた曲です。01:05付近の音がね、サイコーーーーに好き。01:20で音が重なっていくのも特に良き。永遠に聴いていられる。

・Aimerさん「茜さす
01:22のサビ直前のメロディーがとても好き。

上記の曲を休憩中や作業中に流していたのでした。歌詞をお休み中に、噛みしめるように味わうことができて良かったな。

▼今年何とかしたいなと思っていること。
パソコンを今年中に買い換えねばとうんうん唸っているところです。テレビと一体型のデスクトップパソコンを使っているのですけれど、次はどうしようかなと……。テレビとの一体型デスクトップってすごく数が限られるし、そうかといってノートパソコンとテレビや録画機も買うとなると場所取るよね…。部屋にものが増えるのはちょっとなあ……。とはいえ、大型ディスプレイじゃないとものを書く気が失せるなあと……。このパソコンのテレビ番組録画ソフト「Giga Pocket Digital」でのAACSキーの配信終了し、録画した番組をBDに焼くことができなくなってしまいまして。Windows7くんのサポート終了後も使い続けている私に大いに問題があることは百どころか億も承知しているのですが、やっちまったぜ2020年グランプリをぶっちぎり受賞してしまった……。
元々ここ数年は朝のニュース番組後はテレビ番組を観る習慣がほとんどなくなってしまい、プライム・ビデオで観られるならそちらでいいし、観られなければそれはそれでまあ良いか、という姿勢になってしまったのでそれほど困ってはいないのも腰が重い原因なのかもしれない。
……SONYさんがデスクトップ型パソコン撤退してから何年経つんだと思わずチベットスナギツネ顔をしてしまった。今のところ可もなく不可もなく使えてはいますが、サポート終了しているので何が起きても文句一つ言えないわけですし、セキュリティとしてもあれですし、パソコンくんが元気なうちに新調してデータ移行など進めたいものですね。

昨年は特に下半期に色々と動けた思い出です。ロフトベッド下のタンスを一つ処分し、その分タンスの肥やしとなっていた服を処分したのでした。そして、その空いたスペースと炊飯器などをしまう食料庫の最下段を空けて床に積んでいた本を収納しました。これ以上本を増やすと底が抜けそうな気もして危ないため、紙で手元に置かなくては死んでしまう病にかからない限りは電子書籍のお世話になりそうです。電子書籍も作者さんやら出版社さんやらに何らかのあれそれが起きると読めなくなる悲劇が起こりうるので悩ましいところではありますね。私はKindleくんとbookwalkerさんちにお世話になっています。積んでいる本を一冊ずつ紐解いていきたい……話がずれた、今年も少しずつ身辺整理して引きこもりが捗る部屋にしていきたいな。

まとまりに欠いていますが、今年に限らずいつもだいたいそんな感じでしたね。よろしくお願いします。

2020年お疲れ様でした

今年も残りあと数時間となりました。
仕事柄、11月下旬くらいから「良いお年を」という挨拶を聞いていたのですけれど現実感を覚えないまま大晦日を迎えておりました。
毎年、年末年始は実家に帰るのですけれど今年は帰るのを控えております。covid-19の乱のあれやこれやで私だけに限らず多くの方がそうした選択をされているのだろうな。ご家族だけでなくご自分のこともどうか無理なさらず、お体をいたわってくださいね。

年の瀬を迎えると、この一年の自分は何かをなせたのだろうかとじっと手を見てしまう。
思わずTwilogを漁ってしまいました。時間を溶かしてしまった。

▼2020年上半期
……仕事とゲームしてた記憶ばかり色濃く残っていますね。
仕事の憂さを晴らすために全力を賭してグラブルの光有利古戦場走って燃え尽きたな、とか。『サガスカーレットグレイス 緋色の野望』で久々に河津節全開の物語に心躍らせて元気をもらったなあとか。『メギド72』の開幕5秒で村を焼かれた少年を王にすべく仲間たちと旅をして勝算を求めて始めたな、とか。
あと、やっぱりcovid-19の先の見えない日々で暗澹たる気持ちを抱えていて、いみじかりし物語たちに何度も何度も心を救われたのもこの頃でした。

素敵な作品を作り続けてくださる創作者様たちに深く感謝申し上げます。

▼2020年下半期
家人が入院し、安否にやきもきしながら過ごしていました。無事に退院し今も元気に過ごしていますが、こんな世の中なので(こういう挨拶が浸透するのもなかなか味わい深い2020年でしたね)、今年の正月以来会えていないのはちょっと寂しいものがあります。家族間でLINE使うようになったのこの頃でした。使い方イマイチ分からず、調べた機能について図解で報告し合ったの楽しかったな。それぞれが元気に過ごしてまた元気よく会おうと約束しているので、この戦いがいつまで続くのかわからないけれど頑張りたい。

8月以降、寡作な自分にしては大変珍しいことにとてもよく文章を書いた日々でした。
200~2000字の掌編を8月から10月にかけて50本、12月に24本書き続けました。

また、3月終わり頃からずっと騒いでいた『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』の本編を念願叶って書き上げられたのも大きな出来事でした。

あと、身体を動かすこともしていたからか、割と身体も頭も意欲的で京都に遠足に出かけたり、映画を観に出かけたりと秋冬は特に元気に過ごしていました。

11月以降、日々増える感染者数にやっぱり暗い気持ちになったのですけれど、医局の先生のこのお話を思い出したらなんだか元気が出てきた今年最後の夜です。

『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』脱稿後はちょっと文章を書くことをお休みしていたのですが、振り返っていたら昨日より強い俺に会いたくなってきました。この先も細々と1ツイート分のおはなしでもかけたら優勝という気持ちで書くことをコツコツ続けたいです。

振り返ってみると、あんなことこんなことあった一年でしたね。Twilog漁った時間も無駄じゃなかった 笑
2021年もゆるっと元気よく働いて、肉を焼き、アイスを食べ、いみじかりし物語たちに元気をいただき、また元気よく働く一年にしたいです。どうぞよいお年をお迎えください。

『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』本編第1話と掌編のこぼれ話

そんなわけで12月25日より『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』を連載開始いたしました。
早速お読みいただいたり、ブックマークいただいたり、応援のハート(なんて読むのでしょう?)いただいたりとありがとうございます。また、Twitterでの宣伝RTへのご協力やいいね、ご感想などありがとうございます。とても励みになっています!
『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』は毎週金曜日21時に1話ずつ連載していきます。次回更新は1月1日(金)21時です。クリスマスの一週間後ってお正月だったんだね。知らなかった! 試合、よろしくお願いします。

語りたいことはやっぱり色々あるのですけれど、おはなしでだいたい全部書いたのでこぼれ話など。以下、本編と掌編の内容のネタバレを含むので、読了後にお読みいただけると幸いです。

・なろうさんやカクヨムさんの時流に乗せると、タイトルは『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬――呪われたけれど、おおむね元気です――ひょんなことから両耳からネギが生える呪いに見舞われた侯爵令嬢と、婚約者の第四王子殿下による解呪までのゆるふわカウントダウン。』がふさわしいのかな。
……当方、申し訳ないことに、いにしえのサイト戦士のためコピペ必須タイトルは指がつらいであります。ええと、略称はタイニー・ベルでもネギの呪いの子でもお好きに呼んでやってください。

・この物語に登場する人々の名前は、椿の品種からいただいています。こちらについては本編終了後に改めて。終了時に書くべきネタ一つ確保できたぞやったね!(…)

・ヘンリーの職業や立場については本編で明かすのがベターなのだと思いつつ、前日譚にどうしても必要でしたのでそちらでも大々的に触れてしまいました。イザベルの父オーキッド侯爵とは舅・婿と上司・部下の関係です。専攻魔術と所属研究室が異なるので直属の上司ではないです。よかったね、殿下。

・掌編でヘンリーの兄である第二王子殿下と第三王子殿下の名前を出さなかったのは、文字数の都合です。名乗らせたうえで身分を表記すると長いので出せませんでした。決して名前を呼んではいけない例の人ではないのでご安心ください。(?) イザベル兄のニールも掌編で名乗らせなくても良かったのですが、「イザベルの兄」「君の兄君」よりも「ニール」と正直に表記した方が短く済んだので早々にゲッシュを破りました。

・第1話でイザベルが触れたとおり、ヘンリーも王子様なのでもちろん宮廷画家に描かれた肖像画はあります。王子様たちの肖像画は、掌編でおなじみの叔父上こと愛猫家の公爵閣下のお屋敷でねこちゃんの添え物として描かれた絵の数の方が圧倒的に多いのは公然の秘密です。

・呪いについては第1話でイザベルとヘンリーがざっくり説明しております。詳細は本編で!

・タイトルについても本編内で答え合わせがあります。

・宣材を作るのが思いのほかうきうき楽しめているので各話ごとに続けられたらなと考えています。素敵素材に感謝申し上げます。

・特別な愛称で呼び合う、幼い頃から婚約者同士という特別な関係である二人の、特別ではない穏やかな日々を読みたくてカメラを回し始めて書いたおはなしです。「いいこだねえ。かわいいねえ」と心の中で名カメラマン岩GOさんが二人をあたたかく撮影してくれました。
……執筆中、頭が沸騰するたびに「岩合光昭の世界ネコ歩き」に和みをもらっていました。猫たちにいつでもあたたかくやさしく語りかけ、レンズを向ける岩合さんの姿勢にイザベルとヘンリーの物語もそうした気持ちで書きたいなと襟を正しておりました。あと、「俺も猫になって岩合さんに可愛がってもらいてえ~!」と何度思って床に転がったことか。おかげさまで、いつもは岩合さんの「日本の犬」カレンダー派でしたのに、来年のカレンダーは「日本の猫」に宗旨替えとなりました。岩合さんのネコチャンへのあったか~い一言メッセージにね、癒やされます。これはよいものだ。

・今までの作品を思わず見返してしまったのですが、恋のおはなしを珍しく書きました。甘めにがっつり書いていますが、紹介通り第1話から元気よく呪われています。文末に「だが、両耳から呪いのネギが生えている」の呪文を付けていただけるとより一層微笑ましさがアップするのでご安心ください! 第1話も相当甘いけれどネギが生えてます。

こんなところかな。おはなしに書いてしまっているのでびっくりするほど語れることがないぞう。ええと、第2話更新は1月1日(金)21時です。よろしくお願いしまーす!

『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』連載開始

タイトル通りです。よろしくお願いします。以上!
……む、胸がいっぱいで何を綴れば良いんだい、チャーリー・ブラウン?

Q.この物語は何ですか?
A.侯爵令嬢イザベルとヘンリー第四王子殿下の恋の物語です。特別な愛称で呼び合う特別な二人を書きたかった。そんな感じです。

Q.なんで本編全て脱稿しているのに毎週金曜日更新なんですか?
A.週に一度のささやかな楽しみが欲しかったから。木曜日は悪い文明です滅ぶべし。
……そちらも本音なのですが、元々このお話は春に書き上げたかったお話なのです。完成したら真冬になっていたというミステリー。ええと、毎週更新すると暦の上で春を迎えた頃にちょうどハッピーエンドを迎えて心うきうき春のメヌエットが踊れる。そんな寸法です。

Q.なんで耳からネギなんですか?
A.第1話でイザベルとヘンリーがざっくり説明しています。詳細は本編内で触れますのでのんびりお付き合いよろしくお願いします。

春先からずっと騒いでいた『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』をなんとか無事に連載開始することができました。サイトに何かをきちんと書き終えて置くのは実に3年ぶりです。はい。胸がいっぱいです。
Twitterで夏から秋にかけて書き続けた52本の掌編、12月1日から12月24日までの前日譚24本。重ね重ねになりますが、こちらをあたたかく見守ってくださった方々に改めて深く感謝申し上げます。
願わくば本編ものんびりお付き合いいただけますように!

毎週金曜日21時に当サイト、カクヨムさん、小説家になろうさんにて1話ずつ連載をしていきます。
アクセスしやすいところからふらっとお立ち寄りいただけましたら嬉しいです。
お借りしたテンプレートがとてもエレガントでかわゆいので当サイトでのタイニー・ベルにも会いに来ていただけますように! 笑

24本のエチュード

アドベントカレンダー完走の巻

『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』本編公開前にTwitterにて12月1日から24日までお送りしていた前日譚の全24回、無事に終了しました。24日間お付き合いいただきありがとうございました!
お話としては結果的に25本書き上げたのかな。
殿下のお手紙回は迷ったのですが、二人合わせると可愛さ倍増で私がニコニコ優勝できるのでその日だけ2本公開したのでした。

なんとか無事に完走できてほっとしています。軽い気持ちで始めた企画だったのにいつしかライフワークとなっていた不思議。
クリスマスど真ん中に連載開始となるし公開日まで日にちもけっこうあるし何かやりたいな〜!
→11月に人々がすなるというnovelber企画に参加できなかったんだよな〜!
→じゃあクリスマスシーズンだしアドベントカレンダーのように毎日一つずつ掌編チャレンジするか!
→クリスマスに便乗して贈り物をテーマにしよう!
…という軽い企てでした。
当初の予定では14本ネタ出ししていて、2日に1本書けたら満点花丸二重丸だな〜という算段だったのですが、気づいたら毎日1本ずつお話を公開し続け、二階級特進していました(?)
昨日より強い俺に会いに行きたい気持ちもあって意地になっていた部分もあったのですけれど、イザベルとヘンリー、二人を取り巻く保護者や友人にカメラを回すのが思いの外楽しくて毎日続けられました。
全部で18300字……けっこうあるな。Twitterでの展開中、見守ってくださったり、「いいね」をしてくださったり、とても励まされました。ありがとうございました!
下記にてまとめています。本編の連載終了後にサイトに格納を検討しています。

Twitterで書くのはちょっと恥ずかしいのでここでひとつ。お兄様視点による俺たちの弟がこんなに可愛いポイントを告白していいですかいいですねいいですとも。


「自分だけの」と独占したいのに独占せず、イザベルの前だとあくまでも「二人で」「二人だけの」と格好付けたがりなところ、非常に可愛い末っ子ですよね。良い子だねえ。可愛いねえ。

しょげるヘンリーのおはなしが予想以上に長くなり、ネタ出ししたものの拾えなかったエピソードがあるのでそちらもいずれ形にできたらなと思っています。
また、1回目と対になる最終回にできたのでニコニコしています。

……眠さでだいぶまとまりのない話で申し訳ないです。

ええと、連載開始とクリスマスに便乗してこんなお遊びを12月30日23時59分までしております。明日21時よりサイトでまるごと読めるお話ですので、どうかご無理なさらずお付き合いくださいませ。

明日12/25より毎週金曜日の21時に当サイト、小説家になろうさん、カクヨムさんにて連載開始致します。どうぞよろしくお願いします。

50本のエチュード

心地よい秋風に金木犀の甘く爽やかな香りが漂う季節となりました。お元気ですか。
……例によって例の如く、時候の挨拶をグーグル先生にご教授願う秋の夜ですこんばんは!

私は変わらずSuicaを家の鍵にかざしたり家の鍵を改札口に掲げたりと元気よく仕事していた夏でした。

そして、SNSで見かけた毎日800字小説を書いた伝説のたまき嬢と毎日文庫1頁分のお話を書き続けるTwitterのフォロワーさんに触発され、



8月17日より手慣らしのようなエチュードとして、文庫ページメーカーさん及びSS名刺メーカーさんのお世話になりながらひたすら200~1700字ほどの掌編を書いてはTwitterに吐き出し続けておりました。

そして、本日10月5日付で50日目に到達しました。50日ですよ…。震え止まらん。
えるしってるか、SSでも50日積もれば27198字に到達する。
もしかして:うすい文庫本作れる????

……わたくし史上サイコーにエライ快挙です。勲章授与も間違いなしではないかと!!!! おきのどくですが語彙力はログアウトしました。

クオリティや長さはさておき、毎日休まずに書き続けたこと、50本ものおはなしを完成させたという事実が、揺るぎない自信というのかな、自分自身への何にも勝る励ましだなあと今、改めて胸を熱くしているところです。
Twitterでいつもやさしく見守ってくださった方々に深く感謝申し上げます。文庫ページメーカーさんで形にしてニコニコ一人遊んでいてももちろんものすごく楽しかったのですが、他の方からもあたたかく見守っていただいたことで、二人が愛おしく感じられましたし、二人に向けるカメラにも熱が入りました。
心のカメラマン岩Goさんの「可愛いねえ」「いい子だねえ」のやさしい声がけをこれからも大切にしていきたいと思います。
本編を書き上げたいという気持ちのエンジンがやっとあたたまってきたので、手慣らしは本日で一旦お休みさせていただき、毎日このペースで現在の時間軸の二人をじっくり書いていきます。完成したときにまた小さな頃の二人のアルバムを紐解いて遊んでいきたいです。

そんな50本書き続けた『タイニー・ベル令嬢と慰めの報酬』手慣らしまとめはこちらからよろしくどうぞ!(2回目) 本編は絶賛準備中です!! ごめんなさい!!

私は、それが輝くさまを視ない

昔ほど艱難辛苦に立ち向かう人物や物語を好んで摂取しなくなった・できなくなったことについて。
自分なりのどうにもこうにも何だかなあ~なことをとりあえずメモした次第なので、おもしろいおはなしではないし、まとまりに欠いています。
うそ…わたしの認知、歪んでる?の一言で済みそうだし、とりあえずしまっちゃおうねえと綴った次第。

▼ 続きを読む

例えば、村を魔王に理不尽にも焼かれたヒーローが困難を乗り越え、信頼を築いた仲間たちと共に魔王討伐に挑む物語。
例えば、実の母を亡くしたヒロインが、父の迎えた後妻とその連れ子によってエンドレス理不尽な目に遭わされながらも清らかな心を失うことなく大団円にたどり着く物語。
ドアマット? カタルシス?? 逆境ホームランで三倍返し????
いわゆる波瀾万丈な大長編のエンターテインメントを気軽に日常的に摂取できない体質になってしまいました。
それこそ学生時代はアニメもゲームも黙々と摂取して、主人公の成長に涙し、胸を焦がしては世界を共に救うことしていたはずなんですが、おかしいな。
当時はドラマやドキュメンタリーもそれほど特にどうということもなく摂取できていたのです。たぶん。
むしろ、そうした物語を摂取したり、生み出したいと願っていたようにも思います。
今、何故それができなくなったのか、理由を紐付けるならば仕事だろうなと思うのです。

自分は病院に勤めております。
局地的に色々な方たちと接することが多く、大将の医師や看護師と対応を代わる前に先鋒としてその症状や病状、その背景をお聞きすることもあります。
守秘義務に関わるギリギリのラインの話になるのでおおまかな部分はぼかすしかないんですが。
最近広告で出てくる過激な青年漫画や少女漫画(?)も不幸のびっくりショーかな!?という設定盛りすぎなもの多いですけれど、事実は物語より奇なりとは言ったもので。
過去関わってきた登場人物全部が悪い奴らしかいないシングルマザーやシングルファザー、編集者でなくともここまで全部盛りは許されないフルスロットル毒親に膝から矢を受けてしまった方、学生時代に学校内または家庭内いじめを受けて身体だけでなく心やられて今も医療機関に通院し続けている方たちとかね。「昨日留守中に家燃えました(笑)(←笑い事ではない)」という明るく定期通院に来たおじさんもいたな。
共感性羞恥の一種とか過敏になっているだけ、仕事と割り切れず認知が歪んでいるだけでしょ…と言われたらそうかもしれんが、毎日そうした方たちを目の当たりにしているとね。やりきれないのです。割り切れるわけないじゃん。にんげんだもの。
そうした方々がみんな聖人・聖女というわけでももちろんないのですけれど、本来ならば人生において出会ったり付き合ったりする必要の無い病気や症状のために貴重な時間も医療費も体力も費やさねばならないのがやっぱり納得できないし、そもそもの原因にあたる人物たち(いわゆる悪い奴ら)はその方たちがこの困難に遭っていることも知らず、医療費も慰謝料も払わず平和に暮らしているらしいのもね、とてもやりきれない。
そうかといって、悪い奴らに\復讐を!/ \鉄槌を!/ \丘に吊るせ!!/という義憤に駆られているわけでもなく、救われない方たちに\救済を!/\金なら出す、これで幸せになれ!/という気持ちになっているわけでもない。
なんだろうな。ひとにとって、そうしたものを静かに受け止めることができる器にはきっと限界があって、 今、自分のその器は飽和状態なんだろうなと思います。
だから、きっと今の私は共同幻想という物語の醍醐味のひとつでもあるその人物を形成する要素だとしても「理不尽な艱難辛苦に立ち向かう人物」を素直に静かに摂取することができない。
――――私は、それが輝くさまを視ない。視ることができない。
今はそうした物語を日常的に楽しむことはとてもできないけれど、時間的にも体力的にも精神的にも余裕がある長期休暇などで少しずつまた紐解いて楽しめたらと願っています。

PS.やさしい世界の物語があったらどんどん教えてください。ここに救われる人がいます。

▼ 閉じる